犬が人間に与える「プラスな効果」
様々な研究により、犬には人間の心と体を健康にする力があるということが分かっています。犬と暮らす飼い主には実感があるのではないでしょうか。
具体的にはどのようなプラスな効果があるのか、気になりますよね。
1.犬のお世話をする人間は長生きする
とある獣医師が行った調査によると、犬のお世話をする人間は長生きするということが分かったそうです。
「ペットを飼っている・飼っていない」ということだけではなく、「ペットお世話をしている・お世話をしていない」ということで区分したときの生存率に大きな差が出たというのです。
つまり、「犬を飼っている」というだけではなく、「犬のお世話をしている」ということが長生きに繋がっているということなのです。
調査対象となったペットには犬と猫がいますが、とくに犬を飼っている人は、外出の頻度が高くなることが長生きに繋がるようです。お散歩(軽度の運動)が習慣化されることが要因なのではないでしょうか。
私も犬と暮らしていなければ、犬のお世話をしていなければ、外出の頻度は低いだろうなと感じますし、家を出ない日もあるかもしれません。
2.心血管疾患のリスクが低下する
2013年、アメリカの心臓協会(AHA)は、犬を飼うことで心血管疾患のリスクが低下すると発表しています。
しかし、飼い主が社会的に安定していること、経済的に安定していることが重要で、『もともと健康な人が犬を飼っていたのではないか』と議論されることがあるようです。
心血管危険因子である心拍変動などが改善したとされる一方で、心血管疾患が悪化したというデータもあり、この研究結果には一貫性はないとされています。
そんな中、犬との暮らしが飼い主の社会的隔離を減らしたり、不安を減らしたりすることで、心の健康問題を解決するという可能性に対しては、多くの専門家が意見を一致させているようです。
しかし、これに対しても『男性と女性とでは差が見られる』ということが分かっており、愛犬と飼い主との関係性や絆によって影響があるのではないとしています。
3.社会交流の機会が増える
犬を飼っている人は、他人から「親しみやすい人」という印象をもたれやすいそうです。
私にも実感があるのですが、犬を連れているときはよく声をかけられます。私ではなく愛犬に声をかけてもらったことがきっかけで交流するようになった人も多くいます。
犬と暮らすことで、SNS上の交流も増えたのではないでしょうか。
直接的な交流ではない場合も含み、犬と暮らすことで社会的交流の機会が増え、他人と関わることが心の健康に繋がるのでは…としているようです。
4.免疫力が高まる
2004年、アメリカの医学誌では、幼少期から犬を飼っている人は、免疫系が改善され、アレルギーの予防に繋がると掲載しています。
小児科医であるジェームズ・ガーンさんの調査によると、ペットを飼うことで子供がアレルギーを発症する可能性が33%ほど低下する、ということが分かったそうです。
私も子供の頃から犬と暮らしていますが、免疫力やアレルギーに関しては、プラスな効果をもたらしてくれていると思います。
5.オキシトシンの分泌を促しストレスを緩和する
犬との触れ合いは、オキシトシンの分泌を促し、ストレスを緩和することが分かっています。
オキシトシンは『幸せホルモン』とも呼ばれており、人との触れ合いによって、犬のオキシトシンの分泌も促されることが分かっています。
これは飼い主と愛犬との触れ合いに関わらず、他人と犬との触れ合いも含みます。犬を飼っていなくても、町で出会った犬と触れ合うことでオキシトシンの分泌が促され、ストレスが緩和されるというのです。
まとめ
犬が人間に与えるプラスな効果を5つ解説しました。
- 犬のお世話をする人間は長生きする
- 心血管疾患のリスクが低下する
- 社会交流の機会が増える
- 免疫力が高まる
- オキシトシンの分泌を促しストレスを緩和する
私たち犬の飼い主は、愛犬との日々の生活の中で、自然とアニマルセラピーを受けているのかもしれません。
仕事中、スマホの中の愛犬の写真を見るだけで癒されたり幸せな気持ちになったり、ストレスが軽減されるの実感があるのではないでしょうか。
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