犬は異変をサインで表す…日々の観察が病気の早期発見に
犬は人間の言葉で「ここが痛いよ」「体調が悪いよ」と伝えることができません。また、動物の本能で弱みを見せない犬も多く、なかなか体調不良や異変に気付くことは容易ではないでしょう。
しかし、犬に長生きしてもらうためには、病気の早期発見が重要な鍵となります。早々に病気を発見し治療に取り組むことで、病気を治すことができたり、後遺症を残さずに完治できたりする確率が上がります。
そんな犬たちの体調不良や異変に気付くためには、日頃から愛犬の行動や様子を観察し、異変がないか日々チェックすることが大切です。愛犬が何気なく出しているサインに気付き、病気の早期発見に繋げましょう。
チェックポイントは?犬の病気を早期発見する方法5つ
犬の病気を早期発見するためには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。ここでは犬の病気を早々に発見し、治療につなげるための方法やチェックポイントを紹介します。
1.毎年定期検診は必ず受ける
毎年、愛犬の定期検診は必ず受けましょう。定期的に体の状態を確認してもらうことで、普段の様子からはわからなかった病気や体の悪い状態が判明することも少なくありません。
例えば、肥満気味になっている場合、そこからさまざまな病気を招く恐れもあります。このように病気が発見されなくても病気を予防することにもつながるため、定期検診は必ず受けてください。
2.排泄物の様子
毎日排泄しているおしっこやうんちの状態を確かめることも忘れないでください。排泄物の状態がいつもと違うと感じた場合は、体が何らかのサインを発している状態です。
例えば、おしっこやうんちに血が混ざっている場合、体内で出血が起こっている可能性が疑われます。
他にも、おしっこにキラキラとした粒のようなものが混ざっている場合は尿路結石のサインだったり、うんちが水溶性の場合は体調を著しく悪くしている恐れがあります。
3.食欲や水分補給量の異変
ある日突然、食欲がいつもよりも明らかになくなる様子を見せたり、水分を摂るほどの気力すらなくなった場合、飼い主も「明らかに元気がない」と異変に気付くでしょう。
また、水分の摂取量が突然増え、おしっこの回数も増えるといった変化は、多飲多尿といい多くの病気で見られる症状の1つです。このような些細な変化も見逃さず、病院で診察してもらうことが早期発見につながります。
4.落ち着きのない様子を見せる
部屋の中をうろうろと歩き回ったりイタズラをしてみたりと、落ち着きのない様子を見せる時も注意が必要です。何らかの不安を抱えているため、気を紛らわせようと落ち着きのない行動をとっている可能性があります。
「何だか不安だよ」「体がおかしいよ」といった不安から、部屋の中を歩き回ったり飼い主の後ろを執拗についてまわる犬は多いです。
「なんだかいつもより落ち着きがないな」と異変を感じたら、他にも症状が出ていないか注意深く観察しましょう。
5.下痢や嘔吐などの症状が数日続いている
下痢や嘔吐の症状は、食べ過ぎやストレスなどで発症することも多いです。しかし、このような症状が2〜3日続いている場合は、病気が原因の症状である可能性が疑われます。
また、下痢や嘔吐といった症状が続くと体力的にも辛く、元気消失によって活動量の大幅な減少にもつながるでしょう。
何らかの症状が2〜3日続いている場合は病気のサインかもしれないと疑い、かかりつけの動物病院に相談してください。
まとめ
いかがでしたか。犬の病気を初期段階で発見することは非常に難しいです。しかし、なるべく早めに発見してあげることで、病気の治療や症状緩和などにつながるため、日々愛犬を注意深く観察しましょう。
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