犬が「オテをしてくれない」心理
犬を迎えたらまず「オテ」を訓練する人は少なくないですよね。犬を飼っていない人でも、「オテ」という芸があることは知っています。「オテ」ができるようになれば、犬とのスキンシップの機会が増えたり、コミュニケーションの輪がぐっと広がります。
しかし、そんなスキンシップやコミュニケーションの方法にも使われる「オテ」を、犬がしてくれないことも。できるはずなのにしてくれないと、なにが原因なのか悩んでしまいそうですよね。
そこで今回は、犬が「オテをしてくれない」心理について解説します。ある時愛犬が突然「オテをしてくれない」ときがあっても、焦ってしまわないように学んでおきましょう。
1.今はそんな気分じゃない
犬に芸をさせることは、犬と飼い主とのスキンシップやコミュニケーションでもあります。
(今はそんな気分じゃないんだよな…)というとき、犬が「オテ」をしてくれないことがあります。ひとり時間を楽しみたいと考えているのではないでしょうか。
飼い主は犬を構いたいと思っていても、犬は飼い主に構われたくないと思っているときなのです。
2.今はそのおやつの気分じゃない
グルメな犬は、その日の気分によって、おやつの好き嫌いをすることがあります。
複数のおやつを常備されている場合、(今はそのおやつの気分じゃないんだよな…)と、犬がオテをしてくれないことがあります。
ボーロなどのサクサクとした噛み心地のおやつを好む日もあれば、ガムのようなかたい噛み心地のおやつを好む日もあります。
オテをしてくれないときは、「じゃあ…○○にする?」と、違うおやつを提案してみてください。飼い主がオテを言わなくても、自分から勝手に「オテ」をしてくれることがあります。
3.何も食べ物を持っていないじゃん!
何も食べ物を見せずに「オテ」を指示したとき、犬が「オテ」をしてくれないことがあります。
「オテ」をするのは食べ物をもらうためであり、何も食べ物を見せずに「オテ」を指示した飼い主に対して、(何も食べ物を持っていないじゃん!)と考えているのではないでしょうか。
飼い主としては、食べ物を持っていなくても「オテ」をしてほしいものですが、「オテ」を教えるためにおやつを活用してきたはずなので、犬にとっては「オテ」とおやつの結びつきが強いのでしょうね。
4.今は何も望んでいない
お散歩も終わり、遊びの時間も済ませ、食事も終わっている場合、(今は何も望むことはないんだよな…)と、犬が「オテ」をしてくれないことがあります。
何かを期待しているとき、犬はよく「オテ」をします。飼い主に言われなくても自ら「オテ」をすることもよくあります。
「オテ」をしたらお散歩に連れて行ってもらえるかもしれない!などの期待する気持ちがあるからです。
満足している状態であるときは、面倒くさそうに「オテ」をする犬もいますが、「オテ」をしない犬も多いようです。
「オテをしてくれない」犬に飼い主ができること
最も簡単で確実に「オテ」をしてもらうために、「オテをしてくれない」犬に飼い主ができることは、「おやつ」を用意するということでしょうか。
愛犬が(今は構われたくないな…)というとき、スキンシップやコミュニケーションを目的として「オテ」をしてもらいたいのであれば、何か愛犬が喜ぶものと引き換えにするとよいと思います。
「オテ」は「芸」であり、「しつけ」ではありません。しつけとは、愛犬の安全と健康と命を守るためのものです。オテはできなくてもよいのです。
子犬の頃、愛犬に初めて教えたのが「オテ」だった、ということがあると思います。それは、飼い主や家族とのスキンシップやコミュニケーションが目的であり、これから深い信頼関係を築いていこう!というものです。
「オテ」はできなくても大丈夫です。手に触れられることが苦手な犬もいます。芸の中で他に得意なこと、愛犬が好きなものがあれば、そちらを楽しんで行えるとよいのではないでしょうか。
まとめ
犬が「オテをしてくれない」心理を4つ解説しました。
- 今はそんな気分じゃない
- 今はそのおやつの気分じゃない
- 何も食べ物を持っていないじゃん!
- 今は何も望んでいない
我が家の愛犬たちも「オテ」をするとき、しないときがあります。私が手におやつを持って見せたとしても、お腹が空いていないとき、気分じゃないときは「オテ」をしません。
「今は放っておいてほしいんだよ!」と、少し怒り気味に手をカプッと噛みつくふりをされるときもあります。ちょっぴり寂しい瞬間です。
「オテ」は芸のひとつなので、飼い主だけではなく、愛犬にも楽しんで行ってもらえる工夫が必要なのだと思います。
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