人間にとって不快なニオイの中には犬が大好きなニオイも…!?
犬の嗅覚は人間よりも遥かに優れており、嗅ぎ分けるニオイによっては人間の約1億倍もの嗅覚を発揮するとも言われているほどです。
ニオイの元からさまざまな情報を読み取ることができたり、些細な違いを嗅ぎ分けることができたりと非常に優れた嗅覚を持つ犬にとって、あらゆるニオイは情報の宝庫と言っても過言ではありません。
そんな犬たちは、私たちが「どうして?」と疑ってしまう不快なニオイに興味を示すこともあります。なぜ彼らは不快なニオイにも興味を示すのでしょうか。
犬が好みやすい『臭いもの』ランキングトップ5
犬が好みやすい『臭いもの』には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、犬が好むランキング上位に入る5つの臭いものを紹介します。
1.使用済みの靴下
家にいる時、愛犬が使用済みの靴下をくわえて自分のお気に入りコレクションに加えていた…という場面に遭遇したことがある飼い主さんは多いでしょう。
使用済みの靴下には、履いていた人間の汗や皮脂などが付着しています。そのニオイからその人の情報を得ることができ、嗅覚を使ってその匂いを嗅ぎ分けることで、犬は動物として本能的欲求を満たすことができると考えられています。
2.飼い主の汗を含んだ衣類
飼い主の着ていた衣類を好む犬も多いですよね。しかし、私たち人間から見ると「汗をかいているだろうし汚いのに」と感じてしまいます。
「犬が好む」という観点から見ると、飼い主の汗を含んでいるという点がポイントです。犬にとって飼い主の汗には、飼い主特有のニオイが含まれています。
犬にとって飼い主のニオイは最も安心できるニオイなので、そのニオイが多量に含まれている汗を含んだ衣類は、最高の宝物と言えるでしょう。
3.ゴミ箱やゴミ捨て場
ゴミ箱やゴミ捨て場に自ら足を向けて、クンクンとニオイを嗅ぐ犬も多くいます。「そんないろいろ入っている汚い場所を嗅ぐなんて…」と眉を顰めてしまう人も多いでしょう。
しかしゴミ箱やゴミ捨て場は、犬にとって宝の山です。さまざまな物が入っているため、自分が好む食べ物のニオイが含まれていたり、ニオイを嗅ぎ分ける楽しみを味わえたりと、さまざまな楽しみ方ができます。
4.トイレや排泄物
トイレや犬自身の排泄物、あるいは他の犬や猫が排泄したであろう場所を嗅ぐ犬は多いですよね。「汚いものを」と思ってしまいますが、犬たちにとってトイレや排泄物のニオイからは、あらゆる情報を得ることができます。
例えば、道端に染み付いているおしっこのニオイからは、どのような犬が通ったのか、その犬はどのような健康状態なのか、性別はどちらかなど、さまざまな情報を得ることができます。
このように排泄物を嗅ぐことで興味や好奇心を満足させることができるため、犬は汚物のニオイを嗅ぐことを好むのです。
5.ミミズの死骸
意外にも犬が好みやすい臭いものの上位にランクインするのが「ミミズの死骸」です。道端で愛犬がニオイを執拗に嗅いでいると思ったら、ミミズの死骸だったという経験を持つ飼い主さんは多くいます。
実は、ミミズは良質なタンパク質を含んでいるため、そのニオイを好んで犬は嗅いでいると考えられています。つまり、犬にとっては美味しいお肉と同じような種類のニオイに感じているのです。
まとめ
いかがでしたか。犬が好みやすい臭いものを見てみると、実際に一緒に過ごしていて「どうして?」と思っていたニオイばかりです。理由を知ると犬の本能や習性が関係していることも多いので、ぜひ愛犬が興味を示すニオイの理由を調べてみてください。
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