️やめて!早食いに潜む命の危険
1.のどに食べものが詰まってしまう
早食いということはよく噛んでいない、つまりは丸飲みをしているということです。わんこには「食べられるときに素速くたくさん食べておかなければならない」という野性の本能が残っているため、そもそも丸飲みをしやすい動物です。
ですが、よく噛まずに食べると、飲み込めない大きさの食べ物をそのまま飲み込もうとするため、のどに食べものが詰まってしまうリスクがあります。のどに食べものが詰まってしまうと、言わずもがな窒息死の危険が生じます。
2.誤嚥性肺炎を起こす
誤嚥性肺炎とは、食べものが誤って気管に入ってしまうことによって発症する疾患です。わんこが早食いをしながらむせているときには、のどに詰まりそうになっている可能性があります。最悪の場合はご縁につながる場合があります。
人間の場合でも、高齢者に誤嚥性肺炎への注意喚起がされているのを聞いたことがあると思います。これは加齢による嚥下能力の低下によるところが大きいのですが、わんこも特にシニア犬では注意が必要です。
3.胃拡張・胃捻転を起こす
ガブガブと早食いをしていると、食べものだけでなく周りの空気もたくさん口の中に入ってきてしまいます。大量の空気が胃の中に入ると、胃が異常に膨らんでしまう胃拡張や、胃が捩れてしまう胃捻転を発症することがあります。
これらを発症すると、胃につながる血管に血液が通らなくなり、胃の壁が壊死するなどし、適切な治療を受けないと場合によっては命に関わることもあります。
4.肥満になる
ダイエットの法則として、「よく噛んでから食べる」というワードは昔から唱えられています。よく噛むことで満腹感を得やすく、食べる量を少なく抑えることができるからですが、これはわんこにも当てはまります。
早食いをしていると、満腹感を覚える前にどんどん食べてしまうため食べる量が増加し、肥満の元になります。肥満が万病の元であるのもまた、わんこも人間も同じ。肥満はわんこの寿命を縮めると言っても過言ではないのです。
️早食いをやめさせる対処法
1.食事環境や食事の間隔・回数を変える
わんこが早食いをしてしまう原因には本能もありますが、食事環境が影響していることもあります。
例えば、早食いしないと同居犬に食べものを奪われてしまう可能性があることから、やむをえず早食いをしている場合や、食事の量が足りなかったり食事の間隔が空きすぎていて空腹感がひどく、ごはんを目の前にするとついがっついてしまうという場合です。
このような原因に当てはまるのであれば、ひとりで落ち着いて食べられる環境を整えてあげたり、食事の量や間隔・回数を見直すと良いでしょう。
2.ウェットフードを与える
ドライフードは食べやすいため、比較的早食いになりがちです。ドライフードで早食いをしてしまっている場合には、ウェットフードに置き換えたり、ドライフードをスープやおだしなどでふやかして与えるようにすると、改善が見られる場合があります。
3.早食い防止食器を使う
あえてお皿に凸凹をつけ、食べにくくした早食い防止食器も市販されています。また、知育の要素も入れたノーズワークグッズでも同様の効果を得られます。これらを利用するのもお手軽で効果抜群ですのでオススメですよ。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?毎日の楽しみが逆に愛犬の寿命を縮める原因になっていたら、そんなに悲しいことはありません。
ご紹介したように本能の影響も多分にあるため対策が難しいところもありますが、愛犬の食事の様子をよく観察し、むせているような姿が見られたら危険信号です。すぐに対策を試してみましょう。
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