犬の社会化の誤解!さらすことは社会化にはならない
犬の社会化で一番多いのは、犬をとにかく苦手な環境にさらして刺激になれさせよう!というものです。
他の犬が苦手だからと、たくさんの犬がいるドッグランに連れて行って「ほら遊びなさい」「指導を受けなさい」と言って、犬をその環境に送り込んでしまいます。
バスやトラックが苦手だからと、バスやトラックの近くにマテをさせるなどして、どうにかして慣らそうとするケースもよく見かけますね。
ですが、これはただネガティブな刺激にさらし続けているだけであり、社会化につながるプロセスではないのです。
犬をネガティブ環境にさらすことで起こる危険性
犬をネガティブな環境にさらすことで起こるのは、社会化ではなくむしろ犬の反応を悪化させてしまうことです。
他の犬やバス・トラックなどをさらに怖がったり、吠えかかって追い払おうとしたりする可能性があります。
そうなると飼い主さんはどうにかしなければともっと刺激にさらし続けたり、時には罰を与えることで抑制しようと考えることも。
おやつを使ってどうにかしようとするにも、ネガティブな刺激とそのおやつが条件づけされてしまい、そのおやつに対してネガティブなイメージを持つようになることもあります。
このように、ネガティブな環境にさらすことは社会化ではなく、ただ犬を苦しめるだけということを知っておきましょう。
犬の社会化を成功させたいならポジティブな経験を積み重ねよう
犬の社会化を成功させたいのであれば、こつこつとポジティブな経験を積み重ねることに限ります。
他の犬に対しても、別に仲良く友だちを作る必要はありませんが、過剰に意識する必要もないのだということを知ってもらいましょう。
バスやトラックといったものに対して社会化をするのであれば、音やその存在に対してその子が大丈夫と思える距離から、少しずつポジティブな経験を積み重ねていきます。
その対象となる刺激が自分にとって脅威ではないこと、過度に反応する必要がないことを知ることで、社会化を成功させることができるのです。
まとめ
犬の社会化について誤解している人が多く、それによって犬が辛い思いをしてしまっているケースが少なくありません。
飼い主さんとしては愛犬のために努力しているつもりが、空回りして逆に悪化させてしまっては元も子もないですよね。
正しい社会化トレーニングをするためには、そのためのプロセスを正しく行う必要があります。
ぜひ、ポジティブな学習法を知っているドッグトレーナーに相談し、楽しみながらできるスムーズな社会化を目指してみましょう。
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