「クルクルの巻き毛」を持つ犬種
犬の毛には、実は「長毛」「短毛」「極短毛」「巻き毛」の4つの種類があります。中でも、「巻き毛の犬を飼ってみたいけど、お手入れが大変そう…」と気になっている人も多いかと思いのではないでしょうか。
そこで今回は、「クルクルの巻き毛」を持つ犬種について、それぞれの特徴やケアの注意点などを解説します。
1.トイプードル
トイプードルは、フランスが原産の小型犬です。クルクルの巻き毛がまるでテディベアのようで、人気の犬種ランキングでは常に上位に君臨しています。
小型犬ながらも足が長く、体高は24〜28cm、体重1.8〜2.7kgがトイプードルの標準サイズです。
毛色はキャラメルのようなレッド、ややオレンジがかったアプリコットが人気です。ほかにはブラックやブラウン、ホワイトにシルバー、クリームの毛色がトイプードルの毛色として認められています。
クルクルの巻き毛はシングルコートなので、見た目に反して抜けにくいです。ただし毛が絡みやすいので、月に1度のトリミングが推奨されています。
性格は社交的で飼い主に対して従順であり、おもちゃを取ってくるような遊びや水遊びが好きです。「飼いやすい犬種」としても選ばれています。
2.プーリー
プーリーはハンガリーが原産で、体高は39〜45m、体重は13〜15kg程度と小型犬〜中型犬程度です。まるでモップのような「コーデットコート」という被毛のダブルコートを持っているのがプーリーの最大の特徴です。
毛色はブラックやホワイト、クリームやブラウンが主流ですが、牧羊犬として飼育される犬は白い羊との区別がつきやすいブラックが選ばれています。
寒さの厳しいハンガリー(原産地)でも耐えられるほどモコモコした被毛は、とても絡みやすいので小まめなブレッシングが欠かせません。また、長い毛足なのでシャンプーをしてよくすすいだ後、被毛を手でよく絞る必要があります。
プーリーは日本ではまだまだ珍しく、手入れに手間がかかる犬種なので、近場のペットサロンで対応していない可能性もあります。
3.ボロニーズ
ボロニーズはイタリアが原産の小型犬で、体高は27〜30cm、体重は2,5〜4kg程度。毛色は真っ白なホワイトのみ、被毛はフワフワで長めのシングルコートで抜け毛は少ないです。
陽気な性格ですが、どちらかといえば甘えん坊なタイプなので、遊ぶ時間はたっぷり取る必要があるでしょう。被毛の手入れは毛玉を防ぐために毎日ブラッシングを行います。目や口周りが汚れやすいので、こまめに拭き取って清潔を保つようにします。
4.コモンドール
コモンドールもプーリーと同じくハンガリーが原産の犬種で、こちらもモップのような長い巻き毛を持っています。コモンドールはプーリーよりも体格が大きな大型犬に分類され、体高は70cmで体重は50〜60kgとかなり大きいです。
コモンドールの毛色はアイボリーのみ、トリプルコートという複雑で長い被毛を持っています。被毛の手入れは「どの犬種よりも大変」という言葉に尽きるため、初心者の飼育が推奨されないのはもちろんですが対応するペットサロンもなかなか見つからないでしょう。
活発で高い警戒心を持つ性格の犬なので、飼い主以外にはあまり懐かない傾向があります。また、被毛に覆われたコモンドールは、暑い夏を迎える日本での飼育は厳しい部分があります。
5.ビション・フリーゼ
ビション・フリーゼはフランス・ベルギーが原産の犬種で、真っ白で丸みを帯びた被毛が「まるで、わたあめみたい」と愛らしい見た目が人気です。体高は30cm以下、体重は6kg程度の小型犬で、トイプードルより足が短いのが特徴です。
被毛はダブルコート、毛色は純白のみとなります。毛足が長くふわふわとした被毛は、抜け毛こそ少ないですが毛が絡みやすいので、毎日のブラッシングが必須です。
遊ぶのが大好きで愛嬌をふりまくので、一見すると飼いやすそうですが、しっかり愛情を注がないとストレスを感じる性格です。また暑いのが苦手なので、夏場は熱中症対策を万全に行う必要もあります。
まとめ
クルクルの巻き毛を持つ犬は海外原産の犬種が多く、寒さに厳しい国で生き抜くプーリーやコモンドールのような珍しい犬もいます。
巻き毛の犬はテディベアカットやサマーカットなど、スタイルによって見た目をガラッと変えられるのも楽しみのひとつです!
巻き毛の犬は、犬種によってお手入れへの苦労が全く異なります。これから飼う人はその点をよく検討してみてくださいね。
■関連記事
・体臭が少ない犬種13選
・犬が空腹(お腹がすいている)のときによく見せる5つのサイン
・なぜ犬を捨ててしまうの?飼い主が犬を手放す時に多い理由
・犬に食べさせてはいけない絶対NGな果物4選
・犬がお腹を見せるポーズは服従心ではなかった?!