犬の問題行動はなぜ起こるのか?
犬の問題行動はなぜ起こるのでしょう?その子が悪い子だから?
どんな犬も等しく素晴らしく非常に能力の高い動物です。
しかし、犬という動物の習性や特性を把握していないために、犬としては正常な行動さえも「問題行動だ」と言われ、実際に問題視されてしまいます。
そして多くの場合、人間が問題行動だと考えている行動は犬自身も今起きている環境に対して、どうにかして変えようと頑張っているにすぎません。
例えば来客者に対して吠えるという行動はよくありますよね。
これも犬の立場からすると自分の家に見知らぬ奴が無礼にも侵入してきている!と感じていることが多いです。
そして、どうにかしてその無礼な生き物を追い払い平和な時間を取り戻そうと懸命に吠えます。
こうして「問題行動だ」と言われる状況が完成するのです。
犬が問題行動をしなくてもいいようにしよう
いろんなケースがありますが、大体は来訪者への吠えの例でお話ししたように、犬自身もその環境をどうにかしたいと思って頑張っているだけです。
そして私たち人間はそうした困った事態になってから「どうにかしないと」と躍起になりがちですが、やるべきはそこではありません。
そもそも犬が問題行動と言われる行動をしなくて済むように、環境からまずは見直していくのが大切です。
来訪者に吠えるという例でいくと、来訪者が犬が気づかないように窓にシートを貼って目隠しをしてみるのもひとつの手ですね。
それだけでも吠えるということがなくなることがあります。
ですが、それは一時的な対処になってしまうことももちろんあるため、合わせて来客があったときどうすればいいのかを教えるトレーニングもするとより一層いいでしょう。
犬が問題なのではなく環境が原因
このように、犬が問題なのではなく環境が犬に問題行動をさせているという考え方をすると、多くの悩みは悩みではなく「どうすれば人も犬も快適な空間にできるだろう?」と考え取り組むことができます。
多くの飼い主さんが犬の問題行動という言葉に振り回され、犬を躾けなければいけないという一種の呪いを受けている状態になり、適切な対応ではなく犬を悪者にして傷つけてしまうようなことをしてしまっていることはとても悲しいことです。
犬のせいでも飼い主さんのせいでもありません。
どうか、もっと犬を知って環境に目を向けてみてください。
まとめ
今回は犬の問題行動は犬が困っている合図というお話をしました。
恐らくこれを聞いても「ん?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそれは当たり前のことで、全てを一度に理解しようとするのもまた難しいでしょう。
ぜひ、動物福祉に重きを置いているドッグトレーナーや行動学・行動分析学を深く学んでいるプロからも話を聞いてみてください。
たくさんの気づきや学びがあり、そこからヒントを得られるかもしれません。
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