日常侵蝕型アドベンチャーゲーム「人の交換日記」が、2025年2月6日に一般発売された。価格は6800円(税込)。
現実と仮想の曖昧な境界線をテーマに数々の作品を手掛けるクリエイター集団「第四境界」による本作は、「人の財布」シリーズの最新作。「人殺し」と称された4人の女子小学生が綴った交換日記を解き明かすアドベンチャーゲームだ。
発売前にはフリマサイト「メルカリ」にて交換日記が販売され話題となり、わずか50分で完売。そして今回、架空のフリマサイト「リフリカ」から一般販売が開始され、より多くのユーザーがこの物語体験に触れられるようになった。
架空のフリマサイト「リフリカ」の説明には、「2010年暁ヶ丘小学校5年2組 小笠原 紗菜 / 生駒 ねね / 古賀 峰花 / 藤岡 満里奈によって書かれた交換日記。彼女たちは人殺しです」と記載されており、注文すると自宅にこの交換日記が届く。
ゲームの最大の特徴は、プレイヤーが88ページにも及ぶ交換日記を読み解きながら、出品者とやり取りを行い、ある事件の真相に迫る点だ。日常生活にゲームが入り込む「日常侵蝕」の体験は従来のデジタルゲームとは一線を画す。
プレイはPCやスマートフォンのブラウザを通じて行われるため、専用のゲーム機やアプリは不要。また、交換日記の電子版が付属し、オンライン通話を活用した協力プレイや実況も可能となっている。
なお、プレイ数は1人から4人までが推奨されている。実況については個人・法人問わず可能で、収益化も許可されているため、配信者にも注目されることが期待される。
本作の主演には女優の本西彩希帆が起用され、テーマソング「たった一人のあなたへ」は声優の青木陽菜が担当。作詞は第四境界の総監督である藤澤仁が手掛け、楽曲は冬真が作曲および編曲を担当している。
第四境界はこれまでも現実と仮想の境界を揺さぶるような作品を提供してきたが、「人の交換日記」はその中でも異色の存在だ。ゲームという枠組みを超え、現実世界に侵食する新たなエンターテインメントの形が提示されている。
(C)第四境界 / D4KK
情報提供:株式会社マレ
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025020609.html