「うふふ」っと口に手をあてて笑う女の子のようなカニ。まるで、はにかんでいるよう。いや、カニだから「かにかむ」とでも言うのでしょうか。
かにかむカニの写真をXに投稿したのは、海の生物の繁殖に関する研究をしているというでんかさん。2024年に見たカニの中で一番可愛いと絶賛しています。たしカニ!
このカニはマルミカラッパといい、本州中南部の水深40mより深い砂泥底などに生息しているそう。日本にこんな可愛いカニがいたとは……。筆者は初めて見ました。
でんかさんも生で見たのは初めてだったそうで、この時は「沖縄美ら海水族館」(現在は展示されていません)で見たといいます。現在、自宅でメガネカラッパを飼育しており、カニの中でもカラッパの仲間が好きなので「生きたマルミカラッパを見ることができて大満足だった」と振り返ります。
また、マルミカラッパのような希少な甲殻類は刺し網漁で偶然混獲した漁師さんが水族館に寄贈するイメージだそう。日本の水族館でも「展示しているところはなかなか無いのでは?」と説明します。
貴重な上に、見れば見るほど可愛く感じるマルミカラッパ。この口を手でおさえているように見える部分は何なのでしょうか。でんかさんにうかがうと、これはハサミの部分だとか。
他に投稿で「自由奔放に荒ぶるカラッパ」と題し、自宅で飼育しているメガネカラッパの動画を公開しているでんかさん。動画を見てみると、写真では確認できなかった下の部分がハサミになっているのがよく分かります。
カラッパの仲間はハサミの部分の幅が広く、下の方に隠れているそう。ハサミは二枚貝などを砕いて食べる時などに使用するのだといいます。はにかんでいるように見える手も立派なハサミだったんですね。
でんかさんが2024年に見たカニの中でナンバーワンの可愛さと紹介したマルミカラッパの投稿には、写真を見た人からも賛同する声が数多く届いています。みなさんも、はにかみながら見ているのかに?
<記事化協力>
でんかさん(@K_theHermit)
国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館
(佐藤圭亮)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024121601.html