松井証券株式会社(以下「松井証券」)が、「推し活とお金に関する実態調査」を実施。
「推し活」をしている人の半数が「推しに使える金額が少ない」「貯蓄ができない」といった、費用面での負担を感じていることを明らかにしました。
■ 推し活を行っている人のおよそ3人に2人が「悩み」抱える
松井証券は全国の20~69歳の「推し活」を行っている人合計1000名を対象に、「推し活とお金に関する実態調査」をインターネット上にて実施しました。
「推し活」で人気だったのがマンガ/アニメ/ゲームのキャラクター、次いで国内アイドルでした。ともに20%を超えていました。そのほかスポーツ選手・チーム、ミュージシャン・バンド、国内の芸能人(俳優・タレント)を推す人も多く見られました。(複数回答)
そんな人気の「推し活」ですが、調査をしたうちのおよそ3人に2人が「悩み」を抱えてもいます。悩みは「推し活に使える金額が少ない」(43.0%)が最多で、その次に「貯蓄ができない」(41.3%)が来る結果に。いずれも費用に関するものです。(複数回答)
半数近くの人が「推しのために惜しみなくお金を使いたいけど、使える額には限度がある」という金銭的なジレンマを抱えているようすがうかがえます。
■ 推し活費用の理想と現実は?5000円が分かれ目に
調査対象者の約半数が推し活の費用を負担に感じており、なかでも最も多かったのが「グッズの購入費」(32.3%)。推し別に見てみると「VTuber」と「舞台俳優(宝塚・2.5次元等)」がともに40%を越えています。昨今、アパレルや食品などさまざまなシーンとのコラボを行うマンガやアニメ、ゲームのグッズはコレクター心をくすぐるのでしょうか。ファンの苦労が垣間見える結果です。(複数回答)
実際に推し活ユーザーがひと月に使っている金額を見ていくと、5000円未満が55.9%となっています。一方で「推し活」に使いたい理想の金額は、5000円以上が55.5%。5000円が理想と現実のラインであることが分かります。
そんな中、「国内アイドル」や「マンガ/アニメ/ゲームのキャラクター」に毎月20万円を注ぐ方もいたとのこと。
推し活の費用自体の捻出方法については「節約」(36.8%)がトップ。その次が「ポイ活」(36.3%)、「収入の余剰」(34.4%)という順番で、消費活動の延長線で費用を捻出している人が最も多い結果となりました。
■ 推し活に費用をかけている人ほど「投資」をしている割合が高く
一方で消費活動ではなく「副業・副収入」(13.1%)、「投資」(8.8%)といった追加の収入源から費用を捻出している人も。
また推し活にひと月に3万円以上使っている人のおよそ3人に1人が「投資」を行っていることも判明。
費用捻出方法で「投資」と答えた人の割合が全体では8.8%だったのに対し、およそ4倍です。推し活に費用をかけている人ほど「投資」をしている割合が高い結果となっています。
さらに推し活の費用を投資で捻出していると回答した人のおよそ半数が「推し活投資」を行っている実態も明らかになっています。
「推し活投資」とは推し活の一環として、推しに関連する銘柄へ投資することを指します。
「推し活投資」の際にどのような観点や指標で銘柄を選ぶのかについて、実際に行っている人からは「推しが広告に出ている企業の株を買う」「推しの所属事業所を持分法適用会社として保有している会社に投資したので、資本関係のあるところにしている」「推しタレントの所属事務所の株を購入して株主優待をもらう」といった声が上がっていました。
※記事内の調査結果は松井証券調べ。
情報提供:松井証券株式会社
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024103107.html