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警察庁が“闇バイト”の加担者に呼び掛け「勇気をもって今すぐ引き返して」


警察庁は、犯罪の実行役を募集する「闇バイト」に加担しようとしている人々に向け、公式Xアカウントで警告動画を配信しました。生活安全企画課長が出演し、特に自分や家族への脅迫を理由としても強盗などの凶悪な犯罪に関与しないよう強く訴えました。闇バイトの指示役は、参加者が断れない状況を巧みに作り出しますが、警察は保護を約束し、安全に抜け出すための相談を促しています。SNSでの「高収入」「即金」求人には注意が必要です。

警察庁が“闇バイト”の加担者に呼び掛け「勇気をもって今すぐ引き返して」

 10月18日、警察庁は情報発信を行う公式Xアカウントを通じ、一本の動画を投稿。

 特殊詐欺の受け子や出し子、強盗など、犯罪の実行役を募集する「闇バイト」に加担しようとしている方に向け、「勇気を持って、今すぐ引き返してください」と呼び掛けました。

 50秒の動画には、警察庁の生活安全企画課長が登場し、冒頭にて「現在首都圏を中心に、住宅に押し入る凶悪な強盗事件が相次いでいます」「警察から、今このような犯罪に加担しようとしている方へ、伝えたいことがあります」と、説明。

 続けて「自分自身や家族への脅迫が理由であっても、強盗は凶悪な犯罪です。犯罪にかかわってはいけません。勇気をもって抜け出し、すぐに警察に相談してください」と呼び掛け。

 最後に「警察は、相談を受けてあなたやあなたのご家族を確実に保護します」と宣言し、「安心して、そして勇気をもって今すぐ引き返してください」と、締めくくりました。

■ ホワイト案件だったはずが……危害を恐れ断れなくなるケースも

 闇バイトと言えば、先日も逮捕者が報じられたばかり。SNSでホワイト案件と記載された投稿を見て指示役と繋がり、強盗の指示を受けて個人宅に押し入ったばかりでなく、住人に暴行をくわえて殺害してしまったという事件です。

 20代の容疑者は身分証を指示役に掲示しており、「自身や家族に危害が加えられるかもしれないと考え、断れなかった」と供述。まさしく今回の呼び掛けと重なる内容です。

 闇バイトの指示役は、このように断れない状況を巧みに作り出してきますが、たとえそうなったとしても絶対に相手に協力してはいけません。当初提示された金銭を受け取れない可能性があることはもちろん、脅迫を受け続け、検挙されるまで犯罪組織を抜け出せないといったケースも十分にあり得ます。

 そもそもSNSに投稿される「高収入」「即金」「短時間」といった甘い言葉を並べる求人に安易に応募しないことですが、気付いた時点で必ず警察に相談するようにしましょう。

<参考・引用>
警察庁(@NPA_KOHO)
※投稿に使用している画像は、警察庁公式Xアカウントが投稿した動画のスクリーンショットです。

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024102103.html
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