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スーパーファミコンをDIY改造した「デジタル置き時計」“連射速度”の測定機能も


任天堂の新商品「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」が発売される中、SNSで特に話題となっているのが、スーパーファミコンを改造したデジタル型置き時計です。この時計は、ビデオゲームファンのnicoさんが製作したもので、7セグメントLEDディスプレイが時間を表示し、コントローラーで時刻設定や連射速度測定が可能です。このユニークなプロジェクトは、2011年のニコニコ動画イベントをきっかけに製作され、内部のメカはすべて「Arduino」で独自に開発されたものです。制作期間は約1週間、コストは約5000円で、自作ならではの愛着を持って数年間使用されていました。

スーパーファミコンの筐体をDIY改造した「デジタル置き時計」

 任天堂がオリジナル時計「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」を発売して盛り上がるなか、スーパーファミコンの筐体をDIYで改造したデジタル型置き時計を作ったという人のポストがSNSで話題となりました。

 コントローラーから時刻合わせをしたり、連射速度を測ることもできるすぐれもの。製作の経緯を投稿者の方にうかがいました。

 話題のポストの主は、ビデオゲームファンのnicoさん。ポストされた写真では、スーパーファミコンの筐体にカセットが刺さっており、カセットのラベル部分が7セグメント型のLEDディスプレイが時刻を表示している様子が映し出されています。

 その姿は、そのまま売っていてもおかしくないほどに自然。さらに、本体に接続されたコントローラーを操作して時刻設定や、連射速度の測定も行えるというから驚きです。

nicoさんが2011年に製作した「スーパーファミコン型置き時計」

 2011年に製作されたという、この「スーパーファミコン型置き時計」、どのようなきっかけから生まれたのでしょうか。

 「きっかけは、ニコニコ動画です。『ニコニコ技術部』という技術系の動画を投稿する人たちが現在もいるのですが、当時は私もそのひとりでした。2011年に『時計』をテーマにした技術動画を投稿しようという有志イベントがあり、それに参加するために作成したものになります」(nicoさん)

 当時から「ゲームハード+工作」という“作風”で製作動画を投稿しており、その流れでスーパーファミコンを筐体として選んだというnicoさん。 “本物”なのは外側とコントローラー部分のみで、製作にあたって中身のメカは全部入れ替えたといいます。

「スーパーファミコン型置き時計」の概要を説明するnicoさんのXポスト

 時計の表示やコントローラー制御には、ホビー用マイコン「Arudino(アルディーノ)」を使用し、独自に開発を行ったそう。その詳しい中身は、nicoさんが2011年2月にニコニコ動画へ投稿した「スーパーファミコン型置き時計(連射測定機能つき)を作ってみた」という動画で確認することができます。

「スーパーファミコン型置き時計」の仕組みを説明するnicoさんの動画

「スーパーファミコン型置き時計」の仕組みを説明するnicoさんの動画

 製作にかかった期間は1週間程度で、材料費は5000円前後とのこと。「機能的にも精度的にも市販の時計には大きく劣るものだったのですが、自分で作ったものだけに愛着もあり数年は使っていました」とnicoさんは語っていました。

 他にも「演奏できるスーパーファミコン」や「演奏できる指輪型インターフェース」など、魅力的なメカを多数製作しているnicoさん。その模様はニコニコ動画にあるnicoさんのページ内、「ニコニコ技術部の活動」というシリーズ(プレイリスト)から見ることができます。

<記事化協力>
nicoさん(@nicobow

<参考>
スーパーファミコン型置き時計(連射測定機能つき)を作ってみた(ニコニコ動画)
nicoさんのシリーズ「ニコニコ技術部の活動」(ニコニコ動画)

(天谷窓大)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024101902.html
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