P&Gジャパン合同会社のオーラルケアブランド「Oral-B by Braun」が、電動歯ブラシの新製品「オーラルB iO2」を9月下旬より発売。歯垢除去率99.7%アップの機能と価格、販売店舗それぞれの面で手に取りやすい初心者モデルとして打ち出します。今回、メディアに向けて行われた発表会を取材しました。
■ 「手磨きでは50%の磨き残しが生じる」技術の必要な歯磨きをワンタッチで完璧に
冒頭、P&Gシンガポール オーラルケア アジア・中東・アフリカ事業 バイスプレジデントの大川正樹さんが登壇。「Oral-B by Braun」の新ブランドビジョン「Perfect clean for all ~全ての人に最高の磨き上がりを~」を掲げ、今回の「オーラルB iO2」は、その達成の第一歩であると語りました。
「健康的な長生きのために歯の重要性が高まり続けている一方、手磨きでは約50%の磨き残しが生じるということが認知されていない」と大川さん。人によって歯の形や歯並びが異なるため、手磨きだけでは十分にカバーしきれていない部分があるといいます。
大川さんは今回の「オーラルB iO2」について、「オーラルBシリーズの高い歯垢除去力はそのままに、すべての方が手に取りやすくなった、初心者向け電動歯ブラシの決定版」とコメント。操作ボタンは1つのみというシンプルなデザインで、誰でも簡単にワンタッチできれいな歯磨きが可能と語ります。
さらに現在開発中のアタッチメントを使用すると、高齢な方や体の不自由な方など、ブラシを握ったり、動かす動作が難しい人でも簡単に握ることが可能。機能を必須のものに絞ることで手に入りやすい価格を実現し、販売経路についても家電量販店やオンラインストア、ドラッグストアやホームセンター、スーパーマーケットなど幅広く展開するということです。
■ 大切なのは「磨く回数を増やすよりも、1回あたりの質を高めること」
続いて、医療法人社団真健会 理事長・歯科医師・日本大学 客員教授・日本歯周病学会 理事の若林健史さんが登壇。歯科医師の立場から、日本におけるオーラルケアの現在地と課題について語りました。
若林さんは、「手磨きでは約50%の磨き残しが生じる」とした大川さんの発表について、「われわれ歯科医師としては納得の事実」とコメント。「手磨きの場合、歯の形や箇所によっては技術や工夫が必要になる」と、課題を語ります。
「得意、不得意もありますし、磨き方を指導しても、いざ自宅で実践するとなると難しいものです。オーラルケアの重要性について、実際の知識や対処が追いついていない現状とのギャップは、ひとつの大きな社会問題であると考えています」(若林さん)
「Oral-B by Braun」が行ったアンケート調査によれば、79%の人が「口に悩みがある」とした一方で、74%の人が「自分の歯みがきは(きちんと)磨けている」と考えていたとのこと。「本来お口に悩みがある場合、基本のキである歯磨きの習慣から見直して、セルフケアの質を上げるべき」と若林さんは語ります。
「日々の歯磨きで意識すべきは、磨く回数を増やすよりも、1回あたりの質を高めること。多くの人が誤解しているポイントです。食べかすが歯垢になるには、およそ24時間かかります。たとえば昼食後に磨けなくても、朝夜に歯垢を磨き残さないよう意識するだけでもケアの質は圧倒的に向上します」(若林さん)
「1回あたりの質を高めるためにも、どのツールを選ぶのかを考えることが重要」と若林さん。中でも電動歯ブラシについては、P&Gが歯科医師に行ったアンケート調査でも全員が「おすすめできる」と回答しており、有効なツールだといいます。
若林さんは、「オーラルBのように、丸型ブラシで歯を包み込む設計のものは最適」とコメント。手磨きの約2倍の歯垢除去能力を持ち、ブラシにかかる圧力も半分以下で歯茎に優しいことが臨床試験でも実証されているとし、「自信を持っておすすめできる」と推薦のコメントを寄せました。
■ アンガールズと関根麻里、歯磨きの悩みに歯科医「手だけで完璧に磨くのは無理」
発表会後半では大川さん、若林さんに加え、ゲストにアンガールズの田中卓志さんと山根良顕さん、関根麻里さんが登場。普段、どのような歯磨きを行っているかを語りました。
「自分の力でゴシゴシやることに信頼を置いちゃっている世代で。(手磨きを)過信してるのかもしれないですね。腕が疲れるぐらいやったら満足感があるというか」(田中さん)
「(電動歯ブラシを使ったことはあるものの)『ちゃんと磨けているのかな?』と思ってしまったり、充電などが面倒で使わなくなっちゃって。いまは手で磨いています。狙いどころを定めて、『自分でしっかりできたな』というのがわかりやすいんですよね」(山根さん)
「電動歯ブラシを持っているんですけれど、うまく使いこなせてないというか。時間に余裕があるときは手磨きのあとにダブルでやったりするんですけど、最近は余裕がなくて」(関根さん)
その後、トークはそれぞれが抱える歯磨きの悩みに。個人ごとに異なる歯並びや、治療の有無など、歯の環境による磨きづらさ、「歯ブラシの選び方がわからない」など、その背景はさまざまです。
「芸能界いち歯並び悪いと思うんですけど、普段の歯磨きでも磨き残しの多さに困っていて。磨いていたら、崩れてない米粒が歯の間から出てきたり、歯と歯茎の間みたいなところに米粒が刺さってたり……。ちゃんと歯磨きした方がいいですよって言われるんですけど、やり方がわからないんですよね」(山根さん)
「5年くらいかけて歯並びを矯正したんですけど、矯正中って、歯の間が広がったり狭まったりする期間が結構あるじゃないですか。その時も挟まって、歯垢がうまく取れなかったですね。矯正したあとも、うまく磨けていないような感じがして。ツルツルになるくらいやりたいんですけど、舌で触るとなんかザラザラして……」(田中さん)
「歯ブラシもいろいろな種類あるじゃないですか。結局どれを使えばいいんだろうって。ブラシの硬さとか、ヘッドの大きさとか、何が自分に合っているんだろうと迷ってしまって。なかなか、ちょうどいいものにたどり着いていない気もしますね」(関根さん)
「歯みがきの指導を実際に患者さんにするんですけれども、完璧に磨ける人って、まずいないんですよ」と若林さん。「手磨きだけで完璧に磨けるというのは無理、断言します」と語り、3人を驚かせます。
■ 「こっちのほうが歯茎に優しいんだ」アンガールズ田中、電動歯ブラシの機能に感心
ここまでの話を踏まえ、山根さんとステージ上で模型を使い、実際の歯磨きを実演することに。終わったあと、ブラックライトで照らしてみると、若林さんの指摘する通り、かなりの部分に磨き残しがあることがわかります。
続いて歯ブラシを「オーラルB iO」に持ち替え、再度チャレンジすると、ブラシの先端が回転する仕組みによって、複雑な操作なく歯垢がキレイになりました。
さらに関根さんが歯茎をイメージした模型の上で、手磨きと「オーラルB iO」の歯茎への優しさを比較しました。「オーラルB iO」のほうは、ブラシが強力に回転しても歯茎部分に傷がナシ。
この様子を横で見ていた田中さんは、「機械を口に入れるということに抵抗があったけれど、実はこっちのほうが歯茎に優しいんですね」とコメント。「これなら安心して使えますね」と、感心の表情を浮かべていました。
最後に3人が、今回の感想を「オ(―)」「ラ」「ル」「B」の“あいうえお作文”形式で披露。
「驚くほど、楽で簡単で、ルンルン気分で磨ける、BESTな電動歯ブラシ!」という関根さんに対して、山根さんは「おー、らくにきれいになるから、るんるん気分で、Buyしにいこう!」、田中さんは「オーマイゴッド 50%もみがきのこし、楽にもっときれいにしたい、ルーズな人でも使いやすい、僕の愛する山根に買ってあげたい」と、それぞれ感想を披露しました。
取材協力:P&Gジャパン
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024092406.html