いよいよ7月26日に開幕する2024年パリオリンピック(パリ五輪)。
日本代表選手内定第1号で、サーフィン競技に出場する松田詩野(まつだ・しの)選手の壮行会が、6月27日に横浜市都筑区のパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社にて開催されました。
松田選手は、神奈川県茅ヶ崎市出身の21歳。昨年6月、エルサルバドルで開催された世界選手権大会「ISAワールドサーフィンゲームズ2023」でアジア選手最上位の成績を収め、全競技を通じたパリ五輪の日本代表選手第1号に内定しました。今回壮行会が開催されたパナソニック オートモーティブシステムズのカーナビ「ストラーダ」のイメージキャラクターを2022年から務めています。
■ 波を求めて移動の多い松田選手、「自分の時間を作れる空間」と移動空間の大切さ語る
壮行会に先立ち、パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 代表取締役 社長執行役員の永易正吏さんが挨拶。1939年に車載用ラジオの製造から始まった同社では「移ごこちデザインカンパニー」というコンセプトを掲げ、パナソニックグループが持つ家電やデジタルAVの知見を生かしたモビリティ体験を創造していることを紹介します。
永易社長の挨拶に続いて、松田選手が登場。あわせて同社インフォテインメント事業部の船戸涼平さん、キャビンUX事業開発準備室の河野円香さんも登壇し、4人でのトークショーが行われました。
まずは同社の事業にちなんで、松田選手に「移動の際のこだわりは?」という質問が。波を求め国内外さまざまなところへ移動する関係上、普段から車の中で過ごす時間が長いと言います。
「車の中は、音楽を聞いたり、好きなアロマに浸ったり、リラックスして過ごすプライベート空間ですね。自分の時間が作れて、とても居心地のいい空間です」(松田選手)
「モビリティ体験を創造する企業として、嬉しい言葉ですね!サーフィンは波を求めて常に移動するスポーツですから、その間は余計なストレスを感じずにいてほしい。松田さんが移動した先で最大のパフォーマンスを常に出せるよう、私たちも技術でサポートしていきたいです」(永易社長)
カーナビ「ストラーダ」の開発に携わる船戸さんは、有機ELディスプレイや、自宅のレコーダーと連携して車内で映像を楽しめる機能など、快適な「移ごこち」実現のためにさまざまな仕組みを取り入れていることを紹介。
デザイナーとして新しい移動体験や車内空間の価値作りに取り組んでいるという河野さんも、「一人ひとりの価値観を理解しながら、心を動かす移動空間の提案を行っていきたい」と、快適な移動に向けた抱負を語りました。
■ 「サーフィンの印象がすばらしくなる大会にしたい」パリ五輪への意気込み語る松田選手、競技会場は世界有数の波スポット・タヒチ
トークショーに続いて、松田選手には、パナソニック オートモーティブシステムズの社員からの応援メッセージが寄せられた特大サーフボード型メッセージフラッグがプレゼント。受け取った松田選手は「すごく嬉しいです!」と感極まった表情を浮かべ、「戦うときは海の中では1人なので、こうしたみなさんの言葉やサポートが、すごく戦うパワーになります」と語りました。
「サーフィンが五輪の競技種目に選ばれてから、ずっと出場したいという思いを抱き続けてきました。前回の東京2020大会では出場を逃してしまいましたが、みなさんのサポートによって、パリの切符を手にすることができました。今回のパリ五輪ではサーフィンそのものの印象が素晴らしくなる大会となるよう、いいパフォーマンスをお見せしたいです」(松田選手)
松田選手いわく、今回競技会場となるタヒチは、世界有数の波を楽しめる場所として有名なところなのだそう。正式な現地入りは7月6日からということですが、すでにタヒチでの練習を行って波に体を合わせているといい、あらゆるコンディションに対応できるよう、試合直前まで最終調整を続けていくとのことです。
「自分が満足できるいい波に乗って、メダルを持ってまた戻ってきたいと思います。応援よろしくお願いします!」(松田選手)
今回のパリ五輪、サーフィン競技は7月28日から開催。五輪の模様はNHKや民放各局のほか、民放公式テレビ配信サービス「TVer」でも配信されます。松田選手の熱い戦いを見守りましょう!
取材協力:パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社
(取材・撮影:天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024062805.html