「チューリップに見えたら、拡大して見てください」とSNSに投稿されたのは、庭に咲いた5本のチューリップ……ではなく、なんと洗濯バサミで作られたチューリップ。
5万件以上の「いいね」とともに「凄い」、「本物そっくり」、「チューリップにしかみえない」などのコメントが多数よせられ、話題を呼んでいます。
このチューリップを制作したのは、洗濯バサミフォトグラファーの岡本なうさん。ふとした時にチューリップ花弁を洗濯バサミで表現するアイディアを思いついたといいます。
8個のピンク色の洗濯バサミで表現した花の中央には、木製の黄色い洗濯バサミを入れるなど見えない部分にもこだわっているとのこと。また、葉の部分は1枚の葉につき7~13個の洗濯バサミが使われているそうです。
この作品は、遠目で見るほどにチューリップ感が増すそうですが、SNSにアップした画像は、「これが洗濯バサミであるというのがわかり、チューリップにも見える」という絶妙な距離感を大切にしたといいます。
「カメラのレンズの付け替えで、家と庭を往復している時には、自分の目にも納得のチューリップでしたね」と、岡本さん自身納得の出来栄えのようです。
岡本さんが洗濯バサミフォトグラファーとして活動を開始したのは、2021年3月。今は亡き大好きなおばあちゃんが、洗濯物を干す際に使っていた年季の入った洗濯バサミを見て、洗濯バサミの美しさに魅了され、制作活動を始めました。
「人間が生きていくことは、選択と洗濯の連続」と語る岡本さん。岡本さんのX(旧Twitter)には、チューリップの他、洗濯バサミで作られた様々な作品が投稿されています。
<記事化協力>
洗濯バサミフォトグラファー・岡本なうさん(@okaphotoart)
(一柳ひとみ)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 一柳ひとみ | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024043006.html