コロナ禍を経てマスクをつけることが当たり前になった今、白色の不織布マスクだけでなく、色付きや布のマスクなど以前よりも様々なデザインのものを目にするようになりました。
エッセイ漫画をSNSに投稿する峯鳥子さん(以下、峯さん)が漫画で描いたのは、娘さんとの「マスクの色」にまつわるエピソード。中学2年生になった娘さんが、マスクの色やデザインを変えると自分と分からなくなるのでは?と心配しています。
■ 水色のマスクにこだわる理由とは?
水色が好きという娘さんは、小学生の頃から水色の布マスクをしているとのこと。新学期を迎え、「そろそろSサイズがきつくなってきたんだよね」と、新しいデザインのマスクへの買い替えを検討しています。
「水色の紙マスクって売ってるかな?」と水色であることにこだわる娘さん。理由を尋ねると、「だって水色のマスクはもう私の顔の一部っていうか、私のこと『水色マスクの浜田』で覚えてる子もいると思うんだよね」と発言。
続けて、「黒マスクの鈴木さん」、「赤ひもの佐藤さん」など、自分もマスク込みで覚えている子がいると話し、マスクを変えると自分のことが分からなくなってしまうのでは?と悩んでいます。
それを聞いた峯さんは、「『水色マスクの浜田』ってなに!?これがコロナ世代の二つ名……!」と驚愕するのでした。
■ 「マスクを手放せる日は来るのかな?」と心配に
峯さんによると、娘さんの通う中学校では、強制ではないもののほとんどの生徒が昼食と体育の授業以外ではマスクを外さないといいます。思春期ということもあり、感染対策としてではなく「素顔を見せたくない」といった理由でマスクが手放せない子もいるのでしょうか……。
娘さんの話を聞いた峯さんは、「約4年間のマスク生活で『マスクは顔の一部みたいなもの』とまでなってしまうのか」と驚いたとのこと。同時に「コロナ世代の子たちがマスクを手放せる日は来るのかな?」と心配な気持ちにもなったのだとか。
一方で、「マスクの色に個性を見出したり自分の好きな色を身につけて楽しむことはとても良いこと」とも感じたそうです。
■ 今年度も「水色マスクの浜田」で
結局娘さんは、今までと同じデザインのMサイズのマスクを購入したとのこと。新しいクラスの子たちに、自分を早く覚えてもらうためにも「水色マスクの浜田」を貫くという娘さん。「水色のマスクはあまりいないし効果的」とも話していたそうです。
子どもの「マスクは顔の一部」という発言に大人はつい心配してしまいますが、柔軟な発想を持って時代に適応しながら生きていく能力は、子どものほうが長けているのかもしれません。
<記事化協力>
峯鳥子のエッセイ漫画さん(@minetoriko)
(一柳ひとみ)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 一柳ひとみ | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024041806.html