「パックマン」と言えば、言わずと知れた名作ゲーム。アーケードに始まり、以来さまざまな機種に移植されてきましたが、その姿はなんと顕微鏡でも見られるもよう。
Xユーザー「でんか」さんが投稿した顕微鏡写真には、たしかに口を大きく開いたパックマンの姿が。まさかゲームの中だけでなく、本当に存在した……?
と、ここでネタばらしをすると、実はこのパックマンは破裂したスギ花粉の殻を顕微鏡で見た時の様子。でんかさんは海の生物を繁殖させる研究に従事しており、当時も採集した生物を観察しているところでした。
するとそこに、パックマンのような見た目のスギ花粉の姿が。春が近付くころになると、研究中この光景はよく見られるのだそうですが、一般人にとってはなかなか馴染みがありませんよね。
「地味だけれど、身近な知識は広く伝わればいいな」という思いから、今回の投稿を行ったとのことです。
続くポストでは少し遠目から見た様子も。写真にはたくさんのパックマン……もとい、スギ花粉が写っており、まるでゲームの中で黄色い「パワークッキー」を食べているようにも見えてきますね。
それにしても、馴染みの深いスギ花粉が、まさかゲームキャラのような見た目をしていたなんてびっくり。投稿には13万件もの「いいね」と共に、「これは知らなかった」「こんな形してるんだ……」と驚きの声が多数寄せられています。
一方、花粉症に悩まされる方からは「見てるだけで鼻水と涙が出てくる」「森に帰ってくれ」と、悲痛な叫びが。返信欄や引用ポストは、さまざまな感情が入り乱れる、阿鼻叫喚の様相を呈しています。
こうした反響を受け、でんかさんは「おそらくパックマンは花粉が水について破裂した外殻で、アレルギー反応を起こすのは中身の丸い方だと思いますので誤解なきよう」と冷静にコメント。
かくいう筆者も例年花粉症に苦しんでいるひとりですが……今後はパックマンを見ると、鼻がムズムズしてしまうかもしれません。
でんかさんは普段からこうした微生物や、海の生きものに関する投稿を多数行っています。活動に興味を持った方は、でんかさんのアカウントをぜひ覗いてみてください。
<記事化協力>
でんかさん(@K_theHermit)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024022203.html