ファミコンをプレイする際、体の一部をソフトや本体にぶつけてしまい、その衝撃でフリーズしてしまうのはあるあるネタのひとつですが、そんな事故を防ぐ画期的アイテムがX(Twitter)で公開されました。その名も「かせっとさぽーと君」。
制作者である「ばくてん」さんの投稿によると、ソフト差し込み口にこれを取り付けることで、カートリッジのぐらつきを防ぐ効果が期待できる模様。これなら母ちゃんに掃除機をぶつけられても安心です。
普段から、個人的な用途を目的にファミコンの改造を行っているばくてんさん。子ども時代から現在に至るまで、衝撃によるフリーズに悩まされており、何とかしたいなぁと考えていたのが制作のきっかけでした。
「カセットをしっかりと固定できる治具」というイメージで、カートリッジと本体の隙間を埋める形状に。3Dモデリングから、3Dプリンターによる出力まで、一貫してばくてんさんが手掛けています。
完成した作品は、ファミコン本体に無改造でぴったりフィットし、初めから標準装備されていたと言われても違和感がない出来栄え。これはばくてんさんが制作時に気を付けていたポイントなのだそう。黒いボディがなんともスタイリッシュですが、赤いフィラメントで出力すると、また違った印象になりますね。
もちろん、本来の用途であるカートリッジのブレを防ぐ効果もばっちり。「しっかりと固定されていて、多少の振動やカセットに触っただけではフリーズすることは無くなりました」と、自身でもその高い効果を実感しているようです。
本作の3Dデータはばくてんさんのブログ「BAKUTENDO」にて無償公開しており、ダウンロード可能。3Dプリンターを持っていない方に向けては、今後は販売も検討中とのことでした。
<記事化協力>
ばくてんさん(@bakuten_do)
(山口弘剛)