近年空前のカプセルトイブームとなっております。かつてカプセルトイといえば、子どもが楽しむものでしたが、近年では「大人を狙った」商品が多数登場。
恐らくその一つなのでしょう。「バーコードバトラー」のカプセルトイが8月初旬より登場しています。筆者はモロ「バーコードバトラー」世代。どんなものか気になりまくりです。
さっそく回してきました。
■ 「バーコードバトラー」とは
「バーコードバトラー」とは、エポック社から1991年に発売されたゲーム機です。付属のキャラクターカードについている「バーコード」をスキャンして、そのデータでもう一方の相手と戦うというゲーム。スキャンすることで「生命力」「攻撃力」「守備力」の値が数値化されます。
ちなみに、数字だけの対戦なので、見た目はかなりチープ。一見するとつまらなさそうにも思うところですが、このゲームの真骨頂は付属のカード以外の市販のバーコードもスキャン可能という点。
つまり世の中にあるすべての商品を「キャラクター化」してしまったという画期的な仕様なのです。
当時スーパーファミコン(1990年発売)が全盛期ではありましたが、それとは別にリアルにも影響するとあって違う盛り上がり方をみせていたことを記憶しています。
そんな「バーコードバトラー」のカプセルトイ。実は今回単体ではなく「エポック社の野球盤3Dエースオーロラビジョン&カセットビジョンとバーコードバトラー」(1回300円)として、他のゲームと一緒に8月5日に発売されています。
中身は「野球盤3Dエースオーロラビジョン」、「カセットビジョン」、「スーパーカセットビジョン」、「バーコードバトラー(カード4枚付き)」、「バーコードバトラーII(パッケージ、カード4枚付き)」、「バーコードバトラーIIC0(接続ケーブル付き)」、「バーコードバトラーIIC2(接続ケーブル付き)」の合計7種類。
いつもより難易度が高いカプセルトイですが、今回狙うのはもちろん「バーコードバトラー」。
さっそく回していきたいところですが、その前に売れゆきチェック……。カプセルトイ自販機の中身をのぞくと、結構減っていました。さすがおっさんホイホイ商品。
では、回していきます。ガシャン!
■ バーコードバトラーは出たのか!?
はたして「バーコードバトラー」はでたのでしょうか。念のため2つ購入しておりますが、2つともハズレの可能性もありますよね。
開けてみました、すると……。パカッ。
ンゴッ!「カセットビジョン」。
こちらは、ファミコンが登場する前の1981年発売のテレビゲーム機。遊んだことはないが、存在は知っている。ただ、ほしいのは君ではない。
そして、運命のもう一つ……
キター!「バーコードバトラー」です。
とりあえず「カセットビジョン」と「バーコードバトラー」をゲットしたのですが、目的である「バーコードバトラー」の方をもう少し細かく見ていきます。
■ ミニチュアのバーコードバトラーはどこまで遊べる?
気になるのはギミック。最近の「カプセルトイ」は、かなり完成度が高く、動くことが多いからです。実際に「音が鳴る」など、動作するという衝撃的なカプセルトイも数多くあるなか、「バーコードバトラー」はどこまで遊べるのでしょうか。
中身をチェックすると、バーコードバトラーに使う「キャラクターカード」が付属しておりました。
ただし、残念ながら「スキャン」することはできず、単純にスライドさせるだけの、本当にオブジェという扱い。せめて音がなれば……とは思ったのですが、音もならず。300円という価格設定という点もあるので無理もないですね。
なお、キャラクターカードのキャラクターは、見た目では強いのか弱いのかはわかりません。見た目が強そうでも、実は、そんな大したことがない、ということがよくあります。逆に見た目がショボくても実は強いということも。それがこの「バーコードバトラー」の醍醐味なのです。
もちろん、最も楽しいポイントは、市販の全く関係ない商品のバーコードをスキャンすること。中には、めちゃくちゃ強いという結果になることも。当時、バーコードバトラーを貸してくれた友人が、「試しにこれスキャンして」と言われスキャンしたら、もの凄い強いコードだったことを記憶しております。
バーコードといえば今は「QRコード」全盛期ですが、今スマホアプリでそんな「バーコードバトラー」のようなスキャンして戦うアプリもあるようです。ただ、この「バーコードをスキャンする」という仕様は、可能性が無限大に広がる反面、攻略性はない、いわゆる「運ゲー」になりがちです。
また再度、この手のゲームが進化し、すぐに飽きられない要素を追加し、「ポケモン」のような社会現象になることを願いたいものですね。
<参考>
エポック社の野球盤3Dエースオーロラビジョン&カセットビジョンとバーコードバトラー
(たまちゃん)