2023年5月25日、プレイステーションの最新情報を伝える動画番組「PlayStation Showcase(プレイステーション ショウケース)」にて、2004年にプレイステーション2で発売された「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER(メタルギアソリッド3 スネークイーター)」のリメイク作品が発表されました。
タイトルは「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER (メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター)」。対応ハードはプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC(Steam)となっています。
■ ファン待望のリメイクに歓喜の声が多く上がる一方、懸念の声も
同作は「メタルギアソリッド」および「メタルギアソリッド2」以前の世界を舞台にした作品であり、物語の中核を担う人物「ビッグボス(ネイキッド・スネーク)」を主人公に据えた意欲作。
リアルな世界観による重厚かつ、胸を打たれるストーリーに加え、サバイバル要素、CQC、カムフラージュといったゲームシステムも秀逸な作品として、今も多くのファンに愛される作品です。
そんな「メタルギアソリッド3 スネークイーター」のリメイク決定に、ネットでは即座に歓喜の声が。メタルギア公式ツイッターアカウントからのアナウンスには「待ってました!」「絶対に買う」と、期待のコメントが多数寄せられています。
しかしながら、一方では「素直に喜べない」と複雑な心境を吐露する声も。
■ シリーズの生みの親、小島秀夫氏の関わりは?
その大きな理由のひとつは、同シリーズの生みの親である小島秀夫氏が不在であること。
同氏は2015年「メタルギアソリッドV ファントムペイン」の発売を最後にコナミデジタルエンタテインメントを退社しているため、今回のリメイクにも関与しない可能性が考えられます。公開された映像にも「A HIDEO KOJIMA GAME」のクレジットはありません。
シリーズものの続編の開発に、生みの親が関わらないというパターンはもちろん良くある話ではありますが、「メタルギア」に関しては、やはり小島秀夫氏の存在があってこそ。氏の熱烈なファンも多いことから、「小島監督抜きでリメイクできるのか」という懸念の声が多く上がっています。
■ 主要登場人物の担当声優はどうなる?
これに加え、もう一つの理由は声をあてる「ボイスアクター問題」。
同作の主要人物の声を担当した声優の中には、すでに他界された方もいるため、リメイクのために録り直しが出来ない状況です。
これは過去作の音声をそのまま移植することも考えられますが……せっかくなら新録に期待したかったところ。発売から20年近くが経過し、担当声優のキャラクターに対する解像度がより深まったということもきっとあるでしょうから。
発表直後ということもあり、現時点では声の詳細については不明。移植なのか、出来るところだけ新録なのか、それとも新たな声優が立てられるのか……こうした問題も「全員違う人になりそう」「あの声でプレイしたいんだよ」と、不安視される一因であるようです。
■ 懸念の声は期待感の現れ 続報に注目
とはいえ、こうしたコメントが寄せられるのも、同作を愛してやまないファンが多いからこそ。
懸念の声に対してか、メタルギア公式ツイッターアカウントからは「現在、開発チームでは『メタルギア』のゲーム体験を、最新のプラットフォームでお楽しみいただける環境づくりを目指し、一丸となって取り組んでいます」というメッセージが投稿されました。
発売から20年近くが経過していることによるリメイクの難しさもあるでしょうが、そんな心配をすべて吹き飛ばしてくれるような良作になることを、いちファンとして望むばかりです。今後の続報にも期待しましょう。
<参考・引用>
METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER公式サイト
メタルギア公式Twitter(@metalgear_jp)
※掲載画像はメタルギア公式Twitterアカウントのスクリーンショットです。
(山口弘剛)