新型コロナウイルスの影響による行動制限が全面解除され、このゴールデンウィークには久しぶりに家族や友人らと旅行に出掛けたという方も多いと思いますが、使用したスーツケースってどう保管していますか?
おそらくほとんどの方が中身を空にして、次回の旅行まで保管をしていることでしょうが、それはちょっともったいないかも。警視庁警備部災害対策課公式ツイッターアカウントがスーツケースの有効活用法をツイッターで紹介し、注目を集めています。
■ 防災用品入れとして活用する
それはなんと、「空になったスーツケースに防災用品を入れておく」というもの。投稿された画像には保存食や保存水、衛生用品や衣類など災害時に必須の道具がぎっしりと詰め込まれています。
また、入れる際のポイントも書かれており、「洗濯ネット等を利用し分類」しておくと、出し入れがしやすくなるそうです。風呂敷もオススメとのこと。
スーツケースはもれなくマチが大きく容量たっぷり。さらにキャスター付きで持ち運びも便利、衝撃にも強く頑丈と、災害時にぴったりの機能性を持っています。言われてみれば確かに、防災用品入れとしてぴったりですね。
一般的にはリュックサックやショルダーバッグなど、サッと持ち出せるカバンに常備しておくものですが、水や電気関係の用品はどうしても重たく、持ち出すのは大変。片手が塞がるというデメリットはあるものの、それを補って有り余る利便さがあると言えそう。
重量のあるものはスーツケースに入れて、リュックサックは現金や身分証など、貴重品を入れるために空けておき、有事の際は両方を持ち出せるようにしておく。
すぐ逃げ出さなければならないほどの緊急時には、必要最低限の防災グッズのみをつめたリュックサック一つで身軽に逃げ出し、スーツケースは状況が落ち着き安全が確保されてから「被災生活」用に取りに戻るというパターンもありかと。防災グッズがまとまっているだけで、一時帰宅の時にすぐ取り出しやすい状況が作れます。
■ 投稿の返信欄には感心の声が多数
投稿の返信欄には「うちにも眠ってるスーツケースあるからやってみよう」「これは盲点だった」など、感心の声が多数。最近だと、比較的大きな地震が全国各地で起きていますから、いいなと思った方は可能な限り早く用意しておいたほうが良いかも。
警視庁警備部災害対策課公式ツイッターアカウントではこの他にも、日ごろから災害時に役立つ情報をツイートしています。「あの時準備しておけば……」と後悔しないよう、日ごろから防災に対する意識を高めておきましょう。
<参考・引用>
警視庁警備部災害対策課公式ツイッターアカウント(@MPD_bousai)
(山口弘剛)