言わずと知れた名作ゲームシリーズ「ドラゴンクエスト」。ナンバリングタイトルは2023年5月時点で11作品が発売されていますが、これら全てを同時進行し、同じタイミングでラスボスを討伐するという難題に挑んだのはツイッターユーザー「Kazu」さん。
2022年10月から冒険を開始し、400時間に及ぶプレイを経て、2023年1月下旬についにこれを達成。投稿された写真に写っている、全ラスボスが一堂に会した様子はまさに壮観です。
「小さい頃からの夢だったんです。ラスボスを全員並べて、勇者全員でクリア目指したくて……」
壮大なチャレンジのきっかけを、このように話すKazuさん。過去の作品が移植されて携帯機でも遊べるようになったことや、オンラインゲームとしてリリースされていた10のオフライン版が発売されたことをきっかけに、幼少時から掲げていた目標への挑戦を決意したのだそう。
スイッチやDSを複数台使い、それぞれの作品を毎日最低5分ずつはプレイする、というストイックなレギュレーションを設けた上で、チャレンジはスタート。クリスマスや正月も休まずに毎日プレイを継続するという文字通りの「同時進行」は、筆者であれば頭がこんがらがってすぐに投げ出してしまいそうです。
ドラクエと言えば、対峙するモンスターもまた魅力のひとつですが、特に苦戦したと語るのが6のムドー、4のキングレオ、3のバラモスという、意外(?)にも、作中の中ボスとも呼べる立ち位置の敵キャラ達。とはいえ、同作をプレイしたことがある方なら、このチョイスには思わず頷いてしまうのではないでしょうか。
また、胸を打たれる名シーンの数々もドラクエの魅力のひとつ。中でも11におけるパーティーメンバー「ベロニカ」の離脱シーンには、Kazuさんも思わず手を止めかけてしまったとのこと。こうした点からも、Kazuさんが単なる作業としてプレイしていたわけではなく、各作品にしっかりとのめり込んでいたことが良く分かります。
様々な困難を経て、チャレンジはついに歓喜の瞬間を迎えます。
各機種の画面に「The End」の文字が映し出された際は、「ドラクエ1~11のラスボスを同時に並べて、クリアできた瞬間の景色って世界中誰も見た事ないんだろうなぁって感動しました」と、大きな達成感に満ちていた様子。
まさに勇者と呼ぶにふさわしい、Kazuさんのチャレンジは一旦の完結を迎えましたが、これにとどまらずなんと現在は「ペルソナ」シリーズの8作の同時クリアに挑戦中なのだとか。……いやはや、その忍耐力には、ただただ驚かされるばかりです。
<記事化協力>
Kazuさん(@kazu9193)
(山口弘剛)