ファミコンソフトの完品収集を行いながら、SNSでレトロゲーム情報を発信する「MOMO」さんには、もうひとつ継続的に収集を続けているものがあります。それはかつてケイブンシャ(勁文社)より発行されていた攻略本「ゲーム必勝法シリーズ」。
レトロゲーム好きの方であれば、黄色地にピンクの文字がインパクト絶大なこの表紙を、見たことがある方も多いかもしれませんね。現段階では全73冊中40冊を入手。かつて販売されていた攻略本を集めるというユニークな活動を行うMOMOさんに話をうかがいました。
■ 入手が難しいケイブンシャの「ゲーム必勝法シリーズ」
MOMOさんがケイブンシャの攻略本の収集を開始したのは2006年から。ファミコンソフトを購入しようとオークションサイトを眺めていたところ、たまたま見つけたことがきっかけでした。
以来、フリマサイトや通販サイトで購入を続けるも、価格が高騰していたり、良い状態のものが少なかったり、そもそも出品が少なかったりと、決して順調とは行かない模様。30年以上も前の本ですから致し方ない部分もあるのでしょうが、そうした点もMOMOさんの収集欲を刺激しているのでしょう。
■ 特に思い入れのある「チャレンジャー」の攻略本
現在所持している40冊の攻略本の中でも、MOMOさんが特に思い入れがあると紹介してくれたのは、「チャレンジャー」の攻略本。かつてハドソンから発売された名作アクションゲームです。
しかし、その難しさもタイトルの如く。特にモニター100画面にも及ぶ2面の広大なマップは難度が高く、筆者も幼少時にクリアできなかった記憶がありますが、当時攻略本を持っていたMOMO少年はこれを見ながらゲームを進め、見事ゲームクリアを果たしたそうです。
■ 「ゲーム必勝法シリーズ」には攻略以外にも魅力がいっぱい
また、攻略以外にも説明書では分からない設定や詳しいストーリーも掲載されており、ゲームの世界観にどっぷり浸かれるのもこの本の魅力。姫を助ける壮大な冒険譚に夢中になり、ボロボロになるまで読み込んでいたのだとか。
残る33冊の攻略本も、もちろん今後収集していく予定だそうで、MOMOさんが大好きなソフト「タイムツイスト」と、ゲーム必勝法シリーズの最終巻となる「じゃじゃ丸忍法帖」を特に欲しているとのこと。
コンプリートはまだ先となりそうですが、その「チャレンジャー」の如く飽くなき探求心があれば、きっと達成できることでしょう。
<記事化協力>
MOMO/ファミコンマガジンさん(@fami_maga2)
(山口弘剛)