子どもは小学生にもなると、徐々に自立心が芽生え、出来ることは自分でやりたい!と言い出す子は多いもの。
ツイッターユーザー「まみむ」さんの娘さんも、入学を機に1人でお風呂に入るようになるなど心の成長を見せているようですが、そんな時、まみむさんは自身の幼少時のエピソードを思い出し、ハッとしたのだそう。
■ 祖母の育児ライフハック「子どもだけの入浴中は歌を歌ってもらう」
私は小学校一年か二年の時に1人でお風呂に入り始めたんだけど、洗い終わってシャワーを止めると祖母が頻繁に見に来て「湯船につかってるときは大きな声でお歌歌いな~」とか「聞こえるように数かぞえてごらん」と言われてて(私の事大好きやん)って思ってたんだけど今ならわかる、あれは生存確認だ
なるほど、これはたしかに。いくらしっかりしてきたとはいえ、小学生はまだまだ子ども。おばあさんとしても完全に目を離すのは少し心配で、まみむさんが湯船で溺れたりしていないか確認するために、こうした声掛けを行っていたのでしょう。
まみむさんもこれに倣い、娘さんがお風呂に入るときは、給湯器の通話をつなげて一緒に歌を歌ったり、会話をしてとにかく音を出すようにしてもらっているとのこと。「これだけでもかなり安心感はあります」と、おばあさん直伝の育児ライフハック技の効果を実感しているようです。
■ 意外に多い 5歳以上の浴槽での溺水
小学生になったのだから、少し心配し過ぎでは?と、思う方もいるかもしれませんが、実は多く発生している子どもの溺水事故。
消費者庁の資料によると、平成27年から令和元年までの5年間で、14歳以下の子どもの溺水による死亡事故は、不慮の事故の中で死因の上位を占めており、浴槽での溺水事故138件の内、約半数に近い数が5歳以上の子どもというデータも。
これは海や川等自然水域での溺水事故よりも多い件数であり、大きくなったからと言って、決して安全とは言えないのが現状なのです。
また、「溺れかけた時に悲鳴や助けを求めるような声を出していましたか?」という質問に対しては「出していなかったと思う」が全体の86%を占め、音を立てずに溺れていくという事例が少なくないことが分かります。考えるだけでも恐ろしいですね。
ですから、まみむさんが紹介した方法は、入浴時の子どもの安全確認のために非常に有効と言えます。もちろん、自立心の成長のためにも、ずっと付きっきりでいるべきではありませんが、気付いた時にはもう遅かった……という、悲しい事故を防ぐためにも、常に注意のアンテナを張っておく必要があるでしょう。
<記事化協力>
まみむさん(@mamamamamimimi_)
<参考・引用>
消費者庁「御家庭内での子どもの溺水事故に御注意ください!」
(山口弘剛)