室内インテリアの一種である「モビール」。紙やプラスチックなどの軽い素材をバランスよく配置し、糸や棒で吊したものを指しますが、これを応用したユニークな作品がツイッターで話題になっています。
それはなんと、ゲームボーイ用ソフト「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」における最強クラスのモンスター「ゴールデンスライム」の配合チャートをモチーフにしたもの。なるほど、この発想はなかった……！
レトロゲームとインテリアを融合させた、かわいい作品を制作したのはツイッターユーザー「雪菜」さん。過去にはゲームのキャラクターなどをテーマにしたアイロンビーズ作品を多数手掛けており、今回のモビールに使用したモンスターも、もちろん雪菜さんが手作りしたものです。
また、当然ですが、雪菜さん自身も当時「ドラクエモンスターズ」をプレイしていたモンスターマスター。ある日テレビでモビールを目にした際、その枝分かれしている様子が、かつて紙に書き記していた配合チャート表にしか見えず、「これは試してみるしかない！」と思い立ったのが制作のきっかけだったとのこと。
ゲームをプレイしたことがある方ならわかると思いますが、実はゴールデンスライムの配合チャートは、今回雪菜さんが制作した配合以外にもいくつかのチャートが存在します。その中でもメタルキング×ゴールデンゴーレムという組み合わせを選んだのは、雪菜さんの思い出の再現の為。
はぐれメタル同士を配合してメタルキングを生み出す配合は、ドラクエプレイヤーならやはりロマンを感じずにはいられないところ。雪菜さんにとってもそれは同様で、当時のワクワクした気持ちを反映させる形で、このチャートを選びました。
雪菜さんとしては「他の作品を手掛ける間の息抜きのような感覚」で作ってみたものだそうですが、作品はゲームのドットグラフィックや、色味が完全再現されており、見れば思わず「懐かしい！」と声に出したくなるほどの出来栄え。これは雪菜さんが作品づくりにおいて最もこだわっている点です。
もちろん、モビールとしての出来栄えもばっちり。どちらか一方に傾くことなく、見事なバランスを保っています。こんなモビールを見かけることがあれば、つい昔話に花が咲いてしまいそう。
なお、今回の反響を受け、「次は好きなローズバトラーのチャートにチャレンジしてみたいです！」と次回作への意気込みを語った雪菜さん。ゲームのいちファンとして、ぜひ楽しみにしていたいと思います。
＜記事化協力＞
雪菜さん（@another_low）
（山口弘剛）
