自身のTwitterに「乗れるアート展とか開催してみようかな」とツイートしたのは、建築現場などから出た廃材を活用して実寸サイズの動物アートを作っている廃材再生師の加治聖哉さん。
投稿された写真には全長およそ4メートルの、山犬をモチーフに作った「神籬」という作品に乗っている姿が。両手をひろげて楽しそう……これは乗ってみたい!
これまで世に送り出してきた作品は、100前後。現在チャレンジ中の、廃材でイワシを1万匹作るというプロジェクトをのぞいての数だそうです。その中で人が乗れる作品は、写真の「神籬」や「寅」などを含めて4作品。今は体育館ほどの倉庫を借りて、保管と展示をしているそうです。
写真や作品名を見たり聞いたりしただけで、なんだかワクワクしてくるのは記者だけでしょうか。自分が乗った姿を想像すると、アニメの主人公になった気分がして胸が躍ります。
「結構乗ってみたいって言ってくれる方多いので、エサ代(300円)くらいの入場料でやってみようかな……」とユーモアをまじえてツイートしていた加治さん。300円でこのようなテンション爆上がり体験ができるなんて……!コメント欄にも「エサ代払いたい!」「300円は安すぎる!」など、多くの声が寄せられています。
もしも、「乗れるアート展」が開催できたら、加治さんは「子ども達にたくさん来て乗ってほしいですし、コスプレをされる方などもお越しになるのは楽しそうですね!」と語ります。ツイートされた写真を見る限り、大人が乗ってもビクともしないほど頑丈に作られているようなので、老若男女問わず多くの人が体験したがるのではないでしょうか。
作品を作る上で心がけていることは「骨格から必ず作ること」なのだそうです。このこだわりのおかげで、人が乗れるほどの強度を実現することができ、完成後の造形美も非常に良くなるといいます。
これまでは実在する動物を多く作ってきたそうですが、「今後は架空の生き物や、恐竜など太古の生き物もやってみたいと考えています」と、今後の展望を語る加治さん。「乗れるアート展」が実現できるころには、巨大で神秘的なドラゴンや迫力のあるティラノサウルスに乗れるかも?
この投稿には2万8000件を超えるいいねがつき、「武器を持って乗ってみたい」「もののけ姫みたい!」「関東でも開催して!」など多くのコメントが寄せられ、早くも注目が集まっています。
<記事化協力>
廃材再生師:加治聖哉さん(@scrapanimal)
(佐藤圭亮)