気軽に食べに行ける町中華。近所に行きつけの中華料理屋さんがある人も多いのではないでしょうか。
食べ物や食器のミニチュアを作ってSNSなどに投稿しているPetit Palmさんが、3Dプリンターも駆使して、飯テロ必至のミニチュア作品「町中華風デスプレイ」を完成させました。
「新作『町中華風デスプレイ』が完成しました」と投稿した写真には、水の入ったコップの横に、シンプルで美味しそうなラーメンや炒飯、餃子が並んでいます。
奥には丸筒状の箸立てにギュウギュウに入れられた割り箸の他、醤油やラー油、コショウ缶などが置かれています。どれも「こんな感じの容器に入ってる!」と思えるものばかりで楽しくなります。
ツイートによると、3Dプリンターを使って作ったパーツは、「箸」「箸立て」「コショウ缶」「餃子皿」「レンゲ」。初めて3Dプリンターを使ったそうですが、本物をそのまま小さくしたような出来映えで驚かされます。
「町中華風デスプレイ」を作ろうと思ったきっかけは、子どもの頃に家族でよく行っていた町中華を思いだしたこと。設計から完成までに1か月弱もかかったと言います。
Petit Palmさんに詳しくうかがうと、中でも苦労したのはやはり初の3Dプリンター。元々3DCADは経験があったため設計までは問題なく進められたのだとか。
しかし、上手く造形できていなかったり、形状変更や寸法の微調整をしたりする必要があったので、余計に時間を取られてしまい「納得のいく形にするまで大変でした」と語ります。
こだわったところは、ナルトの渦巻き部分やラー油が沈殿した香辛料の粒の表現。餃子のタネも皮からうっすらと見えるように作られているそうです。
そんなこだわりがたくさん詰まった「町中華風デスプレイ」。子どもの頃の思い出を反映していることもあり、「懐かしい気持ちになれる作品ができ、制作して良かった」と感慨もひとしおな様子。
その一方で、「『もっとこうできた』『あとこれを追加したほうが良かったかな』など、課題が常に出てきてしまうのが本音です」とも。これからも作品を見た人が共感できたり、懐かしんだりしてもらえるような作品を作りたいというPetit Palmさんの次回作も楽しみですね。
<記事化協力>
Petit Palmさん(@Petit_Palm)
(佐藤圭亮)