趣味を持つ人ならば、一度は「大好きなものに囲まれた空間を作りたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。しかし現実は厳しく、その夢を成就させることは困難です。
ところがTwitterに、趣味のもの全部を詰め込んだ夢のガレージを作り上げたという投稿があり、ネットの住人を驚かせました。多種多様な趣味のグッズに囲まれる夢空間を作った、ギャバンさんに話をうかがいました。
ギャバンさんが完成させた夢のガレージは、横約3000mm、奥行き約6200mmという建物。奥にはロフト形式で、奥行き約2600mmの模型部屋(制作スペース)が作られています。
平成仮面ライダーシリーズを中心にしたグッズのコレクション、そして「機動戦士ガンダムAGE」やカーモデル中心のプラモデル、クワガタ飼育や車、バイクなど多彩な趣味をお持ちのギャバンさん。趣味用の部屋が欲しいという夢は、高校時代から漠然と抱いてきたのだといいます。
それが現実化するきっかけとなったのは、2020年に納車されたホンダ・NSX(初代)。スカイラインGT-Rなどと並び、盗難に遭いやすい車を手にしたことで、鍵付きガレージの必要性を考えたのだそう。
それが現実化するきっかけとなったのは、2020年に納車されたホンダ・NSX(初代)。スカイラインGT-Rなどと並び、盗難に遭いやすい車を手にしたことで、鍵付きガレージの必要性を考えたそうです。
新築したマイホームの完成は2022年4月。ガレージも同じ頃に竣工し「そこから実家や旧宅から現状の状態まで荷物を運び込むのに、2か月ほどかかりました」と、ようやく一旦落ち着いたのが6月の初めになったそうです。
ガレージで大きな部分を占めるのは、もちろんホンダ・NSX。ピカピカのブラックボディが存在感を放っています。
NSXの横には、壁沿いに工具ボックスと展示ケースが並びます。中に入っているのは仮面ライダーのフィギュアや変身ベルト、ミニカーのコレクションに、これまで組み立てたプラモデル。ミニカーは愛車のNSXとパジェロを中心に、三菱やホンダ、80年代以降の好きな車を集めているそうです。
奥にはまだ組み立て前のプラモデルが収納されています。同じキットが複数あるのはバリエーション違いを改造で作り上げるため。着々と作ってはいるそうですが、製作には何日もかかるのに対し、キットを見つけて購入するのはすぐできるため、溜まりがちになってしまうのはモデラーあるあるです。
この展示ケースでギャバンさんが「宝物」と語ってくれたのが、2009年9月~2010年8月放送の「仮面ライダーW」で、主人公の仮面ライダーW/左翔太郎を演じた桐山蓮さんのサイン色紙。変身ベルトのダブルドライバーや、フィギュアなどと一緒に飾られています。
ロフト部分に上がってみると、そこにはプラモデルの製作スペースが広がっています。作業机のほか、エアブラシの塗装スペースも確保されており、モデラーにとっては理想的な環境です。
ロフト部分に上がってみると、そこにはプラモデルの制作スペースが広がっています。作業机のほか、エアブラシの塗装スペースも確保されており、モデラーにとっては理想的な環境ですね。
こちらの壁面には、趣味であるクワガタムシの繁殖・飼育用のケースも並んでいます。まさにギャバンさんの「大好き」を丸ごと詰め込んだ「趣味の城」。
とはいうものの、実はまだすべてを運び込んでいるわけではない、とギャバンさんは言います。まだまだ趣味のものはいっぱいあるのだとか。
「新幹線(特に700系)を含む鉄道も好きで、シートのクッションや方向幕、ラストランの記念品や鉄道模型なども眠っているので、飾ろうと思っています。あとは魚のエイも好きで、エイに関する文献や小物、ぬいぐるみなどを置く場所もどこかに確保しようと思っています」
これ以外にも「仮面ライダークウガ」のトライチェイサー2000仕様にしたものを含めてバイクが3台、ご実家に残してあるそうで、飾りきれない変身ベルトや鉄道模型など、ひょっとしたらガレージに入りきらないかも。まだまだ夢の城作りは道半ば、といったところのようです。
<記事化協力>
ギャバンさん(@Gavan_AGE1)
(咲村珠樹)