フランス陸軍が新たに採用した装甲戦闘車、ジャガーの配備が進んでいます。フランス陸軍は2022年2月9日(現地時間)、最初に配備が始まった第1アフリカ猟兵連隊に、20両のジャガーが揃ったと発表しました。
第1アフリカ猟兵連隊は、装甲戦闘車両の教育訓練や装備試験を実施する部隊。ジャガーの本格的な運用に向け、要員の教育訓練も始まる予定です。
ジャガーは、フランス陸軍の装甲戦闘車両刷新を目的とした「スコーピオン計画」のうち、強行偵察・戦闘を担う6輪装甲車。従来のAMX-10RC装輪装甲車とERC 90サゲー装輪装甲車を置き換えるため、ネクスターによって開発されました。
車長・操縦手・砲手の3人乗りで、最高速度は時速80km。回転式の砲塔には40mm砲のほか、中距離ミサイルポッド、遠隔操作式7.62mm機関銃が兵装として装備されています。
ヴァール県のカンジュール駐屯地に所在する第1アフリカ猟兵連隊は、装甲騎兵科の教育訓練とともに、新しい装甲戦闘車両の試験を実施する部隊。ジャガーの引き渡しに先立ち、教官らはメーカーに出向いて、受け入れ前の訓練を2021年10月~11月に行っています。
フランス陸軍へ最初の2両が引き渡されたのは、2021年12月9日のこと。2022年1月にはカンジュール演習場にて実射訓練を実施し、教官への教育訓練が終了しています。
20両のジャガーが揃った第1アフリカ猟兵連隊では、現在教育課程の詳細が詰められている段階とのこと。最初に訓練を受けるのは第1外人騎兵連隊で、2022年5月からを予定しているとのことです。
<出典・引用>
フランス陸軍 ニュースリリース
画像:フランス陸軍
(咲村珠樹)