本日の美人猫は、耳を彼方へと向け、大きく目を見開いた、錆び色柄の鼻黒猫。
俗に「錆び猫は賢い」などと申しますが、そもそも「錆び色」の「錆び」というのは「荒び」「寂び」と同じ語源で、古びた・時代の付いたという意味であります。生まれたときから古びて趣がある、老熟しているわけであるからして、賢さの点で一歩先んじているのは物の道理というものでありましょう。
いつご飯が出てくるのか、今日はどんな気分なのか、猫を愛しているのか、この目からは飼い主の考えや行動などすべてお見通し。そーいうことが分かる飼い主を選んで行くから、賢いといわれるのではないかとさえ思われるのであります。
[Photo by Donna Douglas on Unsplash]