理論的には1年に2回見られる、夏の初めと終わりの風物詩といえましょうか。
扇風機を組み立てたり仕舞ったりする際の、あの金網部分が外されて重ねて床に置かれるとき。それは猫にとって欠かすべからざるタイミング。あの網の寝心地を確かめられる、貴重な時間なのであります。
とある年の、夏の初め。扇風機組み立て中に、検品にやってきたのは茶白猫。床に置かれた金網に我が物顔で横たわり、チェックに余念がありません。ご覧のように、網からはややはみ出しているのに、当事者はキレイに収まっている顔をしているところまでが予定調和であります。金網確認が終わると、ついでに本体のほうのチェックも。モーターが回るか、首を振るかチェックしているような顔で組み立てに参加しております。
「最近のDCモーター高機能扇風機みたく、前面が平になっているデザイン性の高い金網ではダメだね、丸みがないから、やさしさがない。タワー扇なんてのはもってのほかだね。人情味がないよ、あれは」などと言っているような、いないような顔であります。
[扇風機を点検する猫/YouTube]