1.上下運動できる環境を作る

猫は、木の上のような高い場所からあたりを見回して、獲物の動きを観察する習性があります。飼い猫にとっても、この本能は同じ。すなわち、猫を飼うときは上下運動できる場所が必須です。
高いところにジャンプしたり飛び降りたり、柱で爪とぎをしたり…。キャットタワーには、猫の本能を刺激するポイントがたくさん詰まっています。窓辺に置けば、大好きな日向ぼっこをすることもできるでしょう。留守番中も退屈になりにくく、ストレス緩和にも役立ちます。
もちろん、シニア期に入ってまで無理をさせることはありません。ジャンプが苦手になった老猫さんには、小さめのキャットタワーでも充分。キャットタワーやキャットウォークにはさまざまなデザインがありますので、ライフステージと性格に合わせて選んでみるといいでしょう。
2.狩りを模した遊びをさせる

猫に遊びが必要なのは知っているけれど、どうやって遊んだらいいか分からない…。そんな人もいるかもしれません。猫の遊びは、猫の五感を刺激するものがベスト。つまり、「狩り」をイメージした動きをさせるのがおすすめです。
狩りの気分になれる遊びは、いくつかのパターンがあります。例えば、キャットフードやおやつを用いた「探し物ゲーム」。家の中の複数個所にキャットフードを隠し、猫に探させるのです。
一緒に棚を開けたり家具の上を指したりしながら誘導すると、猫も徐々に遊び方を察することでしょう。飼い主との仲を深めるスキンシップの一環にもなります。
また、ペットボトルなどにキリで穴を開けて、自作のおもちゃを作るのもおすすめ。ペットボトルの中にお気に入りのキャットフードやおやつを入れておけば、頭と体を使いながら狩りの体験をすることができます。ケガや誤飲などを防ぐために遊ばせる際は、必ず飼い主が近くで見守ってあげましょう。
3.快適な寝床を複数作る

猫は1日に20時間寝るとも言われるほど、お昼寝が大好きな動物です。眠ることは体力の回復にもつながり、とても大切です。猫を喜ばせるためには、快適な睡眠環境を作ることが欠かせません。
猫にとって快適な寝床のポイントは2つあります。1つは、部屋の温度です。体温調整が苦手な猫は、極端に暑かったり寒かったりするとなかなか眠れません。室内温度は25度前後を保ち、家の中で急激な温度差を作らないようにしましょう。
2つ目は、猫が体を休めるためのベッドです。これには個体差がありますが、ふわふわな生地が好きな猫が多いよう。また、暗くて狭い場所であることも、快適に過ごすポイントになります。
長時間の睡眠を必要とする猫は、寝床を変えたくなるときもあります。そのため、家の中に寝床を複数作っておくことも大切です。
4.肩甲骨をマッサージする

運動と寝床の環境を整えたら、最後はコミュニケーションの時間も用意してあげましょう。猫とのスキンシップに効果的なのが、マッサージです。
体が柔らかい猫にマッサージなどいらない気がしてしまいますが、実は首周りや肩甲骨周辺は凝りやすいのだとか。飼い猫の場合、人間を見上げることが多いため、なおさら凝りやすいという説もあります。
猫のマッサージは手のひらや指でソフトに行います。さする、なでる、優しくもむなど、負担にならない力加減で刺激を与えてあげましょう。ただし、触られて喜ぶ場所は猫によって違う場合があります。他にはおでこや頬、耳の後ろを喜ぶ猫が多いので、反応がイマイチなら別の場所も試してみてください。
この時間は猫との絆を深めるだけでなく、皮膚トラブルや腫瘍などの早期発見にも繋がります。
最初から長時間行おうとすると、ストレスになる場合もあるため、まずは愛猫との信頼関係を深め、行う時間を徐々に長くするようにしましょう。
まとめ

猫上級者は、猫の習性や本能を理解した上で接することができます。ふわふわの愛らしい猫であっても、肉食動物であり、狩りをして過ごしてきた動物です。獲物を追いかけたり捕まえたりすることが大きな喜びとなりますので、ぜひ色々と用意してあげてみてください。
もちろん、快適な寝床作りやマッサージなどで、生活のメリハリを作ることも大切です。
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