1.毛皮を着替えて戻ってくる

飼い主に愛されていた猫は、亡くなったあと天国へ行き、毛皮を着替えて再び飼い主のもとへ戻ってくるとも言われています。
新しく迎えた猫が、以前の愛猫とはまったく違う毛色や柄であっても、飼い主はなぜか「あのコだ」と感じることがあります。「新しくお迎えした猫が、前の猫とそっくりな仕草をする子だった」とか、「亡くなった子が帰ってきたように感じる」といったエピソードは、飼い主たちの間でよく語られています。
たとえ外見が変わっていても、そこにある魂の結びつきは変わることがありません。大好きだった飼い主さんと、もっともっと一緒にいたいという想いが、愛猫をもう一度あなたのもとへと導いているのかもしれません。
2.やり残しがあるともう一度生まれ変わる

猫にも生まれてきたからには猫生に使命があり、それをやり残したまま死んでしまうと、もう一度生まれ変わってやり直すといわれます。
この“やり残し”は、仏教でいう「業(カルマ)」にあたります。仏教では、動物も人間も魂の修行中とされ、生まれ変わる先はその時々によって異なる身体(動物)になると考えられています。目的を達成しやすい姿になるのです。
特に虐待などの厳しい環境で過ごし、十分な安心や愛情を知らずに命を終えた動物は、「次こそ、ちゃんと愛されたい」と願い、愛情深い飼い主のもとに生まれ変わってくるという説もあります。
こうして考えると、1匹猫を保護すると、次々と保護猫を迎えるようになるのも偶然ではないのかもしれません。
3.猫に九生あり

「A cat has nine lives」(猫には9つの命がある)
これは、14世紀ごろのイギリスですでに文献に登場していることわざのひとつで、日本では「猫に九生あり」といわれています。
魔女狩りが行われていた時代、ある小説の中に「魔女は、ある一匹の猫の身体を九回まで使うことが許されている」といった記述があり、そこからこの言い伝えが派生したとされています。
猫が「8回生まれ変わって9回生きる」と言われるようになったのは、猫の強い生命力や巧みな身のこなしなどを目にした人々にほかの動物とは違った神秘性を感じたことが始まりです。
一度いなくなったと思っても、どこからともなくふらりと帰ってくる猫の姿は、当時の人々の目には、まるで何度も命を使って生き延びているかのように映ったのかもしれません。
もし、あのコもまたふらりと戻ってくるかもしれませんね。
まとめ

猫の生まれ変わりや輪廻転生の話は、信じる人もいれば、「そんなことあるわけない」と思う人もいるでしょう。
輪廻転生はもともと仏教の教えに根づいた考え方ですが、「亡くなった猫が戻ってきた気がする」といった感覚は、宗教や文化の違いを超えて、多くの人々の間で語られています。実際、人生は一度きりと考えられているキリスト教圏でも、「新しく迎えた猫が、前の猫にどこか似ている」と感じる飼い主の声が少なくありません。
行動のクセや性格などに以前の猫と似ている部分を見つけると、「もしかして…」という気持ちになるのは自然なことです。こうした感覚は、宗教的な信条は関係なく、人間の心理的な働きや、動物との強い絆から生まれるものだと考えられます。
愛猫とは、心のどこかで魂のつながりを信じていたいという気持ちは、世界中の人々に共通しているのかもしれません。たとえ姿が変わっていても、懐かしい愛猫のぬくもりやまなざしに、また会いたいと信じたくなるのでしょう。
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