『アメリカ原産の猫種』4選!!

世界で3番目に面積が広いアメリカ。何もかも規模が大きいアメリカでは、たくさんの猫が生み出されているのをご存知でしょうか。
今回は“アメリカン○○”発祥の地、猫大国アメリカの猫種たちを4種類紹介いたします。
1.アメリカンショートヘア

猫の王道、定番中の定番ともいえるアメリカンショートヘア。『アメショ』の愛称で親しまれている猫ですが、どのような特徴やルーツがあるのでしょう。
ルーツはブリティッシュショートヘア
むっちりボディと独特の顔立ちが愛らしいブリティッシュショートヘア。実は『ブリショ』こそがアメショのルーツなのです。
遡ること400年前。ピューリタンがイギリスからアメリカに渡る際に、メイフラワー号に乗せて連れてきた猫がいました。この猫(ブリショ)がアメショの起源となり、現在に至ります。
狩りの才能が転じて遊び好き
元々アメショはネズミ狩りのハンターとして活躍していた猫種。これが転じて家猫となった現代も、活発で運動好きな子が多いといわれています。
しかし、遊び好きなのは子猫時代のみ。その後はのほほんと過ごす傾向にあるため、肥満や下部尿路疾患、肥大型心筋症などの病気に注意が必要です。
アメリカンスタイルな食生活は避け適量を守り、知育玩具などを用いて運動不足を解消してあげると良いでしょう。
抱っこは苦手だけれどフレンドリー
抱っこはあまり歓迎できないけれど、フレンドリーなアメショ。人見知りをせず、誰とでも仲良くなれる素質を持っています。
もちろん個体差はありますが、お子様がいるご家庭や他の動物がいるご家庭でも概ね問題なく過ごせます。
また穏やかな性格も持ち合わせているため、弱っているときはそっと寄り添ってくれる優しい一面が垣間見えるそうです。
2.アメリカンカール

外側に反り返った耳が印象深く、愛らしいアメリカンカール。どのような特徴があるのでしょう。
起源は『シュラミス』という子猫
アメリカンカールの起源は、カリフォルニア州に住むルーガー夫妻の元にやってきた長毛の黒猫です。玄関先にふらっとやってきたのだとか。
『シュラミス』と名付けられたこの猫をベースに交配をする中で、遺伝的な要因から耳がそり返ることを発見したそう。その後、1987年に品種として公認されました。
『ピーターパンキャット』と呼ばれている
アメリカンカールには『ピーターパンキャット』という異名があります。その理由は「永遠の子猫のような性格」だから。
穏やかで人懐っこく、甘えん坊なアメリカンカールは、誰からも愛されるキャラクターなのだそう。社交性も高く、お客様をもてなすこともあるのだとか。
基本的にはあまり鳴くことがないのですが、寂しさやストレスが募ると大きな声を出してしまうことがあるようです。スキンシップ多めの関わりが求められそうです。
耳のトラブルに注意!お手入れ必須
耳に特徴があるため、耳にまつわるトラブルには気をつけましょう。特に外耳炎や内耳炎、耳垢が溜まるといったアクシデントを避けるために、定期的なお手入れが必須になります。
ただし、綿棒を用いて強引に掃除をすると逆効果になるのでご注意を。かえってこれらの病気を招く恐れがあります。猫専用のクリーナーをコットンに染み込ませて優しく拭き取る程度に留めておきましょう。
3.アメリカンワイヤーヘアー

アメリカンワイヤーヘアーは、アメショやアメリカンカールと比べると耳馴染みがない猫種かもしれません。
ルーツはアメショ
アメリカンワイヤーヘアーの原種はアメショです。アメショを親に持つ猫から突然変異で誕生しました。
ありとあらゆる毛が縮れている
アメリカンワイヤーヘアーの名の由来は被毛にあります。彼らの被毛はワイヤーのように縮れており、所々折れ曲がっています。
それに加え、毛質そのものもやや硬いという特徴を持つためにこの名が付けられました。ちなみに耳毛やヒゲもワイヤーのように縮れているそう。
この縮れ毛は優性遺伝子になるため、基本的にはどのような猫と交配してもワイヤーヘアーが誕生します。
猫らしい猫
アメリカンワイヤーヘアーは自立心が強く、いわば「猫らしい猫」という印象を受けやすいそう。猫はちょっぴりワガママで、身勝手なくらいがちょうど良いと思う飼い主さんにはピッタリな相棒となるでしょう。
もちろん絆が深まれば、飼い主さんに対して愛情深く接してくれるようになります。
皮膚のケアをしてあげて
アメリカンワイヤーヘアーの被毛はベタつきやすく、放置すると皮膚炎を患ってしまう恐れがあります。
ブラッシングをする中で細かくチェックをし、可能であれば1ヶ月に1回のペースでシャンプーをしてあげると安心です。
4.メインクーン

メインクーンは家猫に属する猫の中で、最も大きな猫に位置づけられます。そんなメインクーンも原産地はアメリカです。
メイン州のアライグマ
メインクーンはメイン州土着の猫。あまりに体が大きいことやその丸いフォルムから「メイン州のクーン(英語でアライグマ)」と呼ばれ、そのまま品種名となりました。
『穏やかな巨人』と言われている
とにかくビッグサイズなメインクーンですが、温厚で優しい子が多いことから『穏やかな巨人』と呼ばれています。
飼い主さんに対しても忠実で協調性が高く、しつけがしやすい猫といわれています。
オス・メスで性格傾向が異なる
メインクーンはオスとメスで性格傾向が異なるところもユニークで愛らしい猫です。
オスの場合は、去勢手術を受けることでより一層甘えん坊になり、飼い主さんと共に過ごすことを好むようになります。
メスはいわゆるツンデレ系な傾向があるものの、飼い主さんのことが大好きで、遊びたくなると猛烈にアピールをするのだそう。
特に心臓疾患に注意を
メインクーンは大型種の猫ということもあり、肥大型心筋症に気をつけたい猫種です。これを踏まえて定期的に健診を受けておくと安心です。
その他には多発性嚢胞腎、毛球症などに気をつけましょう。
好奇心旺盛で遊び好きな性格や、人との交流を好む性格傾向を存分に生かし、肥満や運動不足を解消していけると良いですね。
まとめ

今回は数多くのアメリカ原産の猫種から、“アメリカン○○”を中心に4種紹介いたしました。
改めて見てみると「名前は知っていたけれどルーツは初耳だった」や「こんな一面があるんだ」など、新しい発見があったかもしれません。
『アメリカ原産の猫』と検索すると、驚くほど多くの猫種がヒットします。もしかしたら、あなたの推しもアメリカ出身かも。
ちなみに筆者の推し(アメリカ原産の純血種編)はラガマフィンです。今回は紹介できませんでしたが、これを機に気になる猫を調べてみるのも面白そうですね。
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