イライラした猫がする『八つ当たり行動』3選

1.物を落とす・倒す行動
猫がイライラした時に見せる八つ当たり行動の一つが、テーブルの上の物などを故意に落とす行為です。これは猫が注意を引きたい時や、何かに不満を感じている時にもよく見られますが、八つ当たり行為としても見られます。
前足で器用に物を押し出し、時には高価な物まで被害に遭うこともあるでしょう…。人間でもクッションを投げたり、物に当たる人はいますが、猫も同じように物に当たってしまう子もいるようです。
2.他の猫や動物への攻撃
多頭飼いの環境では、イライラした猫が関係のない他の猫や動物に対して攻撃的になることもあります。
たとえば窓の外の野良猫に対してイライラしている猫が、手の届かない相手への怒りを同居の猫に向けたり…。普段は仲の良い猫同士でも、一方的な攻撃が始まって、そこから激しいケンカに発展する場合も珍しくありません。
攻撃を受ける側の猫にとっては理不尽極まりない状況となります。ちなみに攻撃の対象は同居動物のみならず、飼い主もその対象になることもあるので注意しましょう!
3.家具や壁紙への過度な爪とぎ
猫の爪とぎは本来自然な行動ですが、イライラした時には通常よりも激しく、長時間にわたって行うことがあります。
爪とぎ器だけでなく飼い主がよく使う家具や、普段は爪とぎが禁止されている場所で行うことも多く、明らかに「八つ当たりしているんだな~」と感じることでしょう。
この行動は猫のストレス発散と同時に、飼い主への不満の表現でもあります。自分の中に溜まっているストレスや鬱憤を発散するために、バリバリと爪を研ぐのです。
猫の「八つ当たり」叱ったほうがいいの?適切な対処法

猫の八つ当たりを目撃した時、「叱るべきかどうか」で悩みます。
しかし結論から言うと、猫の八つ当たり行動に対して叱るのは効果的ではありません。むしろ、状況を悪化させる可能性が高いでしょう。
まず猫の八つ当たり行動はどちらかというと猫の爆発的な反応であり、叱られても行動の意味を理解できません。それどころか叱られることで猫はさらにストレスを感じ、八つ当たり行動がエスカレートしかねないのです。
特に大声で叱ったり、体罰を与えたりすることは、猫との信頼関係を損なうだけでなく、より深刻な問題行動を引き起こす原因になりかねません。
では、どのような対処法が適切なのでしょうか…。まずは、猫を落ち着かせることを優先しましょう。
八つ当たり行動をしている最中の猫は興奮状態にあるため、直接的な接触は避け、安全な距離を保ちながら様子を見守るといいでしょう。無理に止めようとすると、攻撃の対象が飼い主に向かう可能性があるため要注意。
また環境の改善も重要な対処法の一つ。ストレス要因を取り除き、猫がリラックスできる環境を整えて、八つ当たり行動の頻度を減らします。
たとえば猫だけの隠れ場を整える、十分な運動機会の確保、規則正しい生活リズムの維持といった猫との生活する上での基本事項を見直しましょう。
まとめ

猫の八つ当たりは飼い主には理解し難く、時に理不尽に感じられるかもしれません。
しかしその行動の裏には、猫なりの理由や不満、ストレスが隠されています。猫がなぜ八つ当たりをするのか考えて、より深く猫の気持ちに寄り添うようにしましょう。
そして八つ当たりを目にした際には、感情的に叱るのではなく、冷静に対処し、猫の落ち着きを取り戻すこと、そして猫が八つ当たりをしないような環境を整えてください。
ただし猫の攻撃性が何をしても落ち着かない場合は、必要に応じて専門家の助けを借りることも検討しましょう。
猫との生活は喜びや癒しを与えてくれるだけでなく、飼い主に多くのことを教えてくれます。これからも猫の気持ちに寄り添い、愛猫との幸せな日々を築いていきましょう。
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