1.運動不足

猫を老化させないために、「運動」は欠かせません。ダラダラとした刺激のない生活は肥満に繋がる上、精神的なストレスになる可能性があるためです。猫はもともと狩りをする動物ですから、なおのこと運動が必要です。
猫の運動は、1日に10~20分程度が最適とされています。連続して遊ばせるのではなく、少しずつ動く時間を取ってあげることがポイント。子猫や若齢猫は走る遊びや縦運動、老猫はおもちゃを目で追いかけさせるなど無理のない範囲での遊びがおすすめです。
基本的には、歳を取るほど体を動かす頻度は減少します。老化を加速させないためには、飼い主さんが上手に猫の気分を盛り上げることが大切です。タイミングを見計らいながら、遊びに誘ってみてください。
2.水分不足

水分不足が体に悪影響を及ぼすことは、みなさんご存知かもしれません。猫にとっても、若さを保つために「水分」が非常に大切です。水分不足が続くと、腎臓疾患や泌尿器系のトラブルのリスクが上がってしまいます。
猫は砂漠で暮らしていた野生の名残から、犬ほどには水分を取ろうとしない傾向があります。猫の尿が濃いのも、このためです。少ない水で生命を維持するために仕方なかったことですが、現在の飼い猫には水分をしっかり与えなければなりません。
あまり水を飲みたがらない猫には、水を飲みたくなるよう工夫することが大切です。水の温度、食器、置き場所など、愛猫の好みを探してみてください。どうしても水を飲まない場合は、水分量の多いキャットフードや補助食で、無理なく水分を取れるようにしてみましょう。
3.睡眠不足

猫を長生きさせたいなら、「睡眠」にもこだわってあげることがおすすめです。睡眠不足は、心身ともに大変な悪影響を及ぼすためです。家で飼われている猫は睡眠不足になる可能性も高いため、飼い主さんが気を配ってあげなければなりません。
それぞれに「眠りやすい環境」があると思いますが、一般的には暗くて静かな場所が寝やすいとされています。猫のための部屋を用意したり、ドーム型のハウスを置いたり、ひとりでいつでも寝られる環境を作ってあげましょう。
睡眠時間は、もちろん個体差がありますが、だいたい子猫の場合は20時間、成猫は14時間、老猫は18時間が目安です。ただし、猫の場合は連続して深く眠るとは限りません。1日のうち、好きなときに睡眠が取れるよう、寝床はいつでも入れるようにすることも大切です。
4.愛情不足

猫は、犬と比べて飼いやすい動物といわれることがあります。散歩もいらず、ひとりでも平気というイメージがあるからでしょう。しかし、飼い主さんからの「愛情」が不足すると、猫の老化が早まる可能性があります。
愛情不足で老化が早まるのは、精神的なストレスがかかる可能性があるためです。実は猫の中にも「猫社会」なるものが存在します。他者との関わりが足らないと、暮らしの中にメリハリがなくなり、生きる気力を失ってしまいます。
猫に愛情を伝えるには、嫌がらない程度に撫でる、一緒に遊ぶなどの方法がおすすめです。遊び相手になってあげることで信頼感が上がり、絆が深まるというメリットも。猫がじっと見つめてきたりスリスリしてくるときには、作業の手を一旦止めて受け止めてあげるようにしましょう。 ただし、一人になりたい時や、一人を好む猫の場合はかまうことが逆にストレスにもなることがあるので注意が必要です。
まとめ

猫がシニア期に入るのは、6歳~7歳。人間だと50歳を超えたくらいの年齢です。この年齢になると、何もしなくても徐々に運動機能や消化機能が低下します。毎日の食事に気を付けるだけでなく、生活習慣にも配慮することで、長生きをさせることが出来るかもしれません。
猫の老化は止まりませんが、飼い主さんの工夫と配慮で、元気でいられる時間を伸ばすことが出来ます。猫の本能を大切にしながらも、不足しやすい点をカバーしてあげられるといいですね。
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