猫がいる家で『室内干し』をする際の注意点

普段は外干ししている洗濯物を、梅雨時期だけ室内に干すというご家庭もあるでしょう。"あまり気乗りはしないけれど仕方がなく"という方にはストレス極まりないことですよね。
更に猫がいることでより一層の抵抗があるという飼い主さんも多いのではないでしょうか。そもそも、猫がいる部屋に洗濯物を干しても大丈夫なのでしょうか。
結論から言うと、可能な限り猫が侵入しない部屋に干すほうが安全です。とはいえ、共同スペースを利用する他ないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、猫がいる部屋で『室内干し』をする際の注意点を5つ紹介いたします。
1.香りが強い洗剤・柔軟剤を避ける

猫がいる部屋で室内干しをする際は、香りが強い洗剤や柔軟剤を避けるようにしてください。猫は鼻が利くので、ストレスの原因になりかねません。
場合によっては体調を崩したり、嫌がって危険な場所(浴室や玄関先)などに逃げてしまう恐れがあります。浴槽への転落や脱走などの二次被害を回避する意味でも、洗剤選びは重要です。
柔軟剤に関しても、無香料もしくは微香タイプのものを選ぶと安心です。
2.必ず換気をする

仮に微香タイプのものでも、扉を閉め切った室内に干し続ければ香りが充満してしまいます。そんな環境の中に猫がいると、香りが強いものを使用したときと同様のストレスを被ることになるでしょう。
したがって、室内干しをする際は必ず換気をしてください。窓を開けることが困難であれば、部屋の扉を開けっ放しにするという方法で構いません。とにかく香りを留めないようにしてあげましょう。
3.掃除機をかける/床の水拭きをする

洗剤や柔軟剤に含まれる化学物質は、洗濯物を干した場所付近の壁や床に付着する恐れがあります。
これに関しては"絶対"というわけではないものの、感覚がより鋭い猫の場合は何らかの影響を受けてしまう可能性が懸念されます。
猫は人間よりも床に近い場所で生活しているため、万が一の場合を想定して配慮してあげてください。
室内干しをした翌日は掃除機をかける、余裕があれば水拭きをするなど、通常の掃除の範囲で構いません。より安全な環境をキープするためにも意識してみてください。
4.洗濯物への"におい移り"に気をつける

これは猫への配慮というよりは、人間側に対する配慮のお話です。
猫は日々毛繕いをしているので、犬のような獣臭がない動物です。とはいえ全く臭いがないというわけではなく、微細な猫臭はまとっています。
特に濡れたものには臭いが移りやすいため、室内の中でも干す場所を意識してみてください。中でも次のような場所は避けることをおすすめします。
- キャットタワーに近い場所
- 猫トイレの近所
- 猫がよくいる場所の周辺
これらの場所を避けることは、先ほど紹介した化学物質から愛猫を守る意味でも効果を発揮します。また、洗濯物に手が届きやすいキャットタワー付近は、イタズラ予防の観点からも避けるべきスポットです。
猫が洗濯物に直接触れるリスクは様々ですが、中でも厄介なのは被毛が付着することです。猫などの動物にアレルギーがある方への配慮として、『におい移り』はもちろんのこと、『毛の付着』にも注意を払ってください。
5.アロマは絶対NG

猫にアロマは絶対NGです。特にエッセンシャルオイルは危険度が高いとされており、舐めると命に関わる恐れがあります。
"室内干しした洗濯物が少しでも良い香りになるように"という意味合いでアロマを炊く行為や、アロマスプレーを吹きかける行為はおやめください。
化学物質の件と同様に、アロマに関してもどの程度危険かどうかは数値化されていません。まだ研究段階ではあるものの、リスクがあることは避けるに越したことはありません。
そもそも猫の嗅覚優れているという時点で、アロマは既にアウトな存在です。そういった意味でも使用を控えるようにしてください。
まとめ

今年もまもなく梅雨がやって来ます。元々猫は狩りをする動物なので、雨の日は体力を温存するために活動を控える傾向にあります。これは単なる休息とは異なるため、ストレスを感じてしまう猫もいるでしょう。
そんなただでさえ憂鬱な中、強烈な香りの洗濯物と共存したり、アロマを舐めて病院送りになるなど、弱り目に祟り目でしかありません。
室内干しをする際は、洗剤や柔軟剤選び・干し方や環境に気をつけましょう。愛猫への配慮も大切ですが、人間に対する思いやりも同様です。室内干しが増える時期は、猫のにおいに敏感な方、アレルギーがある方への配慮も忘れずに意識してください。
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