DNA分析でわかった「つながり」

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多くの飼い主が「うちの猫は、まるで王族のように家の中を支配している」といいます。それはひょっとしたら真実なのかもしれません。
というのも、ミズーリ大学猫科遺伝学・比較医学研究所のLeslie A. Lyons博士が「現在のアメリカの飼い猫の中には、古代エジプトの王族などに飼われていた猫の子孫がいる可能性がある」ことを発見したからです。
博士はニューヨークのブルックリン美術館とカリフォルニアのハースト美術館に保存されている古代エジプト王のミイラ化された猫のDNAを分析しました。抽出されたDNAと現代アメリカに暮らす飼い猫の口から採取したDNAを比較したところ、両者の間にはDNAが明らかに類似していることがわかったのです。アメリカには古代エジプトの猫貴族の子孫がいるに違いありません。
そこでキャットフードブランド「Sheba」が、この王族のDNAを持つ猫を探す活動に協力することになったのです。
さらに多くの猫の協力が必要

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Lyons博士は、自身も3匹の猫を飼っている猫好きです。
「古代エジプトで崇拝されていた猫と現代の飼い猫の間に遺伝的なつながりがあることがわかったのは、画期的な発見でした。しかも不思議なことに、この特定のDNA配列はエジプトとアメリカの猫だけで見つかっています」
「両者に共通するミトコンドリアDNAについてさらに分析するには、より多くの猫の協力が必要です。そのため、Shebaに協力してもらって多くの猫のサンプルを探しています。純血種よりも雑種の保護猫が、同じ遺伝子をもつ可能性が高いと思われます」と話す彼女です。
愛猫とエジプト貴族の「つながり」をネットで確認

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Shebaは、AIを使った「Pharaoh Cat Finder」ツールを開発し、ネット上で愛猫が条件に合うかどうかを飼い主が確認できるようにしました。 愛猫の写真をアップロードすると、ファラオの猫に似た特徴がないかどうかが分析されます。
しかも参加した飼い主には、同社のご飯のサンプルが無料で送られてくるとか(ただし在庫に限りあり)。
これとあわせて、Shebaは公式Instagramに動画ドキュメンタリーを投稿し、このプロジェクトをくわしく紹介しています。
こうした研究によって、現代の猫と古代エジプトのつながりがさらに明らかになることを期待したいですね。
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