1.栄養不足
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ダイエットをするには摂取カロリーを減らせば良いと思っていませんか?もし、そうなら猫のダイエットについて少し勉強をすることをおすすめします。
猫のダイエットでも摂取カロリーを抑えるのは正解です。しかし、いま食べているキャットフードの給餌量を単純に減らすだけでOKというものではありません。
一般的なキャットフードでダイエットをする場合でも減らしてもいいのは目安の給与量の10%程度までと言われています。それ以上減らすと、必要な栄養素を摂取できずに栄養不足におちいってしまう可能性があるのです。
また市販のキャットフードのなかには、残念なことに極端に脂肪やカロリーを落としただけの商品もあります。
ダイエットでカロリー制限をする場合は、低カロリーながらも必要な栄養素をしっかりと摂取できるキャットフードを選ぶようにしましょう。
2.肝リピドーシス(脂肪肝)
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猫にとって極端なカロリー制限や絶食は命に関わる危険な行為です。
猫は絶食などで食事をほとんど摂取できずに飢餓状態になると、脂肪をエネルギーに変換しようとします。そのため肝臓に脂肪が集められますが、供給過剰になった脂肪はエネルギーに変えられないまま肝臓に蓄積され、肝リピドーシス(脂肪肝)を引き起こします。
肝リピドーシスを放置すると命を落とすことにもなりかねないため注意が必要です。
つまり絶食をさせると命に関わるということです。猫のダイエットでは絶食は厳禁と覚えておきましょう。
3.ストレス
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極端なカロリー制限や絶食は猫の健康を損なう恐れがあるわけですが、無理なダイエットはストレスの原因にもなります。
それまでお腹いっぱい食べられていたのに、食事の量を極端に減らされたら空腹になってしまいます。お腹が空けば当然ストレスの原因になるでしょう。
またダイエットをさせるからと無理に運動をさせようとするのもストレスになります。猫は犬と違って散歩に出かけたりしないので、運動量を増やすのは難しいと言われています。運動をさせようと遊びに誘っても、気分が乗らなければ見向きもしません。
猫はしつこく構われるのを好まない動物です。猫のペースを無視して遊びに誘うのはストレスはもちろん、嫌われる原因にもなります。
4.関節や心臓の負担になる
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ダイエットでは運動も大切です。しかし肥満の猫に急に運動をさせたり、過剰な運動を促したりするのはNGです。
とくに極端な肥満の場合は、運動をすることで体の負担になってしまう可能性さえあります。肥満の度合いによっては、ある程度減量をするまでは運動を控えたほうが良い場合も。愛猫の肥満度や健康状態などにあわせて、無理のない範囲で運動させるようにしてください。
動物のダイエットは運動でなく食事制限を中心に行う必要があるとされています。
運動をさせたい場合は、かかりつけの先生と相談をしながら運動の程度や可否を決める必要があります。
大幅な減量が必要な猫は、健康のためにも獣医師の指導を受けながらダイエットに取り組むことをおすすめします。
正しいダイエット法
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猫のダイエットを本格的にはじめる際には、それまでのフードからダイエット用のフードに切り替えることをおすすめします。ダイエット用のフードは、低カロリーながら必要な栄養はしっかりと摂取できるように調整されています。
またダイエット中は徹底した食事管理が求められます。ダイエット時の食事管理では以下の点に注意しましょう。
- 1日の給与量はきっちりと守る
- フードを置きっ放しにしない
- おやつは与えない
食事の回数を増やすことで空腹の時間を短くすることができますので、ストレスを軽減する助けになる場合もあります。また回数を増やしたほうが太りにくいとも言われています。
しかし、一日に与える量は決められた量を守り、一回量を減らす必要があります。
ダイエット中は基本的におやつは与えないようにします。これまでの習慣で、おやつがないとストレスになるというような場合は、1日の摂取カロリーの10%以内で与えるようにしましょう。その分、食事の量を減らしてください。
まとめ
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肥満の猫は健康リスクが高まるほかにも、寿命が縮まる可能性が指摘されています。愛猫のためにも、肥満を指摘されたらダイエットを検討し、適正体重を維持できるように努めましょう。
ただし間違ったダイエットは健康を損なうだけでなく、命を失う可能性すらあることはお忘れなく。
とくに肥満度の高い猫のダイエットはリスクがあります。獣医師の指導のもとで安全に取り組むようにしましょう。
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