1.紐状のもの
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家の中には、輪ゴムや靴紐、ビニール紐、ヘアゴムなど、さまざまな「紐状」のものがあると思います。猫がこれらのものを誤飲すると、腸閉塞を起こすことがあり大変危険です。そのまま便と一緒に排出されることもありますが、運が悪いと消化管が詰まってしまい命に関わることもあります。
猫は紐状のものが大好きなので、猫用おもちゃの中にも紐が使われているものがあります。しかし、猫用だからといって安全とは限りません。ネズミの尻尾や猫じゃらしを誤飲して動物病院にやってくる猫は非常に多いのです。
紐状のものを誤飲した場合、消化管症状や食欲低下の症状が現れます。時間がたっていなければ催吐剤を使うこともできますが、場合によっては全身麻酔下で内視鏡や開腹手術をすることもあります。ゴムや布製のものは検査で写らないことが多く、大変やっかいです。
2.鋭利なもの
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縫い針や竹串、鳥や魚の骨、つまようじなど、鋭利なものも危険度が高いです。先のとがったものは食道で詰まりやすいばかりか、「穿孔」といって食道や消化管に穴を開けてしまう可能性もあります。穴が開くと体の外に消化液などが漏れてしまい炎症を起こしてさらに重症化もしくは最悪の結末に直結するケースもあるので、誤飲しないよう細心の注意が必要です。
大きな針であれば誤飲したことに気づきやすいですが、魚の骨や釣り針など、とても小さなものもあります。これらのものは誤飲に気付きにくい上、検査で見つからないケースも少なくありません。疑わしいものはそもそも猫の手が届く場所に出しておかないことが重要です。
誤飲したときの基本的な処置は嘔吐処置ですが、鋭利状のものを誤飲したときは穿孔のリスクを避けるため、内視鏡手術や開腹手術が行われることが一般的です。
3.人間用の薬
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錠剤や粉薬などを猫が食べたりおもちゃにすることはないと思うかもしれませんが、意外にも人間用の薬を誤飲したという報告は非常に多いようです。もちろん、人間用の薬の中には猫用として使われるものもありますが、容量がまったく違うため大変危険です。
一般的な家庭によくある人間用の薬の中で、以下のようなものには注意が必要です。
- 解熱鎮痛剤の「アセトアミノフェン」
猫にとっては赤血球を壊してしまう成分で、少量でも中毒を起こすケースがあります。命に関わることもある危険な薬です。
- 解熱鎮痛剤の「イブプロフェン」
下痢や嘔吐を発症することが確認されています。過剰に誤飲すると、急性腎不全や痙攣、昏睡を起こすことも。
- 抗生物質
人間と猫では容量に大きな違いがあります。腎臓や肝臓への影響が指摘されているため、誤飲すると危険です。
- 塗り薬
ステロイド薬など、舐めると中毒症状を起こすものがあります。
4.ボタン電池
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ボタン電池をおもちゃにしてしまう猫がいるようです。遊んでいる最中に誤飲してしまうと、体内で火傷を起こしたり、腸閉塞を起こすことがあります。消化器官に穴が開いたり、電流が流れたりといった症状で命を落としてしまうことも…。アルカリやマンガンなどさまざまなタイプの電池がありますが、危険であることに変わりはありません。
またボタン電池は薄くて丸いため、窒息する危険性も指摘されています。電池に傷があると皮膚に障害を起こすこともあるので、猫のいる部屋でおもちゃ・リモコン・時計などを扱うときは注意しましょう。
ボタン電池を誤飲した場合、よだれ、ただれ、嘔吐、呼吸困難などの症状が現れます。痛みで鳴き続けることも。危険性が非常に高いため、すぐに動物病院に連れていきましょう。
まとめ
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万が一、猫が誤飲したときは、食べたかもしれないものや残った残骸、パッケージなどを持ってすぐに動物病院に行きましょう。診断の手助けになります。また、誤飲した時間と量をわかる範囲でいいのでメモしておくことも重要です。
猫の誤飲を防ぐには、危険なものを出しっぱなしにしないことが一番効果的。紐状のものや鋭利なものは鍵付きの箱や棚に入れて、猫が勝手に出せないように工夫してみてください。後悔することのないよう、危険なものが転がっていないか家の中を再確認してみてもいいかもしれませんね。
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