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「飼い主さんの一大事!」愛猫が緊急通報ダイヤルして救った命 日頃の特訓の成果?米国


2006年、米国で一人暮らしのGary Rosheisenさんが自宅で転倒し、身動きが取れなくなった事件が起きました。彼の家には茶トラ猫のTommyがおり、これが奇跡的に911に無言で電話をかけ、警察が駆けつけるきっかけとなりました。Garyさんは軽度の脳卒中と骨粗しょう症を患っており、発作時に備えて電話をリビングの床に設置し、猫に警報ボタンを教え込もうとしていました。その日は巡査がGaryさんを見つけ、すぐに救助されました。Tommyの行動により飼い主の命が救われ、警察も彼を「英雄」と称えました。この出来事は、ペットが飼い主を世話し、時には命を救うことがあるという事実を再確認させました。

自宅で倒れ、身動きができない!

倒れた男性

画像はイメージです

2006年、米国で起きたできごとです。

車いすを利用している一人暮らしのGary Rosheisenさんが転倒して身動きできなくなったとき、自宅にいたのは飼い猫Tommyだけでした。

まもなく警察の緊急通報911番が、Garyさんの家から発信されました。しかし、通話の相手はしばらく無言で、やがて切れてしまいました。オペレーターが確認のためかけなおしても、だれも応答しません。そこで念のため警察官が現地に派遣されたのです。

Patrick Daugherty巡査がかけつけると、そこにはGaryさんと猫以外は誰もいません。Tommyはリビングルームの電話のそばに横たわっており、Garyさんは寝室の床に倒れていました。さっそく救急車で病院へと運ばれたGaryさんですが、あのまま放置されていたらどうなっていたかわかりません。

猫を自宅に迎え、電話の特訓

電話の横にたたずむ茶トラ猫

画像はイメージです

猫のTommyは、一人暮らしのGaryさんが3年前から買い始めたペットです。軽度の脳卒中を何度も繰り返していたうえ、骨粗しょう症をわずらっている彼は、健康不安があるだけでなく孤独も感じていました。そこでこの茶トラ猫Tommyを家族に迎えたのです。

彼は発作などが起きたときの用心に、いつも自宅電話をリビングの床に置いていました。通常の12個のダイヤルボタンに加えて、911に電話できるようにプログラムされた短縮ダイヤル ボタンも設定していました。

そしていざというときTommyが911番通報できるよう、使い方を繰り返し猫に教えようとしたのです。しかし猫のほうはあまり興味を示さなかったようです。

飼い主を救った英雄猫

頭をなでられて喜ぶ茶トラ猫

画像はイメージです

運命の日、彼は寝室で発作を起こし床に倒れました。骨粗しょう症による痛みと、軽度の脳卒中によるふらつきで、そのまま床から起き上がることができませんでした。医療用警報器はベッドの横に置かれたままです。彼はどうしたらよいかわからず、途方に暮れていたのでした。

しかし、無言電話を受け警戒して訪ねてきたDaugherty巡査が、助け起こしてくれたのです。そしてその電話をかけたのは、Tommyに間違いありません。

警察に通報されていなかったら、彼がどれだけ長く放置されていたかはわかりません。彼も警察もTommyのことを「英雄」だと考えています。

わたしたち人間はペットの世話をしますが、実はペットのほうも人間を世話し、ときには命を救うことがある…今回の経験は、そうした事実をあらためて教えてくれますね。

出典:
Cat Called A Hero By Police After Dialing 911 To Save His Human
‘Hero’ cat apparently dials 911 to help owner


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