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『調味料』のなかには猫にとって毒になるものも?特に危険な3種とその理由を解説


猫の健康を守るため、人間の食べ物や調味料には注意が必要です。特に塩、酒、香辛料は猫にとって有害です。キャットフードには猫に必要な栄養素がすべて含まれており、追加の塩は不要です。過剰な塩分は高血圧や腎疾患のリスクを増大させます。また、猫にはアルコールを分解する酵素がないため、少量でもアルコール中毒になる恐れがあります。香辛料は消化器官に負担をかけ、アレルギーやその他の健康被害を引き起こす可能性があります。万が一猫がこれらを口にした場合、動物病院へ直ちに相談することが重要です。猫の好奇心や事故を防ぐため、危険なものは猫が触れられない場所に保管しましょう。

1.塩

塩の入れ物を持つ人の手

塩を構成するナトリウムは猫の体に必要なものですが、キャットフードを食べていれば不足することはありません。キャットフードに塩を追加する必要もありません。

塩分の多い人間の食べ物を猫に与えたり、手作りごはんに塩を多く入れたりして、猫が塩分を摂りすぎると健康に悪影響を与えることになります。

塩分を摂りすぎると、人間と同じように高血圧、脱水、腎臓の病気などのリスクが高まり心臓や腎臓などへの負担が増えます。

腎臓はナトリウムなど電解質のバランスをとっている臓器で、腎臓の機能が低下している猫、シニア猫は注意が必要です。

また、心臓病の猫も注意が必要です。ナトリウムを摂取すると循環する血液の量が増え、心臓に負担がかかります。

猫の腎臓や心臓に問題があり、獣医師から食事について指導されている場合は指示に従いましょう。

2.酒

グラスに入れるみりん

猫は肝臓にアルコールを分解する酵素がないため、少量の酒でもアルコール中毒を起こしてしまうおそれがあります。

体内にアルコールが長く留まり、体に害を及ぼし、少量の酒でも命を落としてしまう可能性があります。本みりんもアルコールが含まれているので注意が必要です。

猫が自らすすんで酒を飲むことは考えにくいですが、調味料として酒が使われ、アルコール分が残っている料理を猫が口にしないようにしましょう。

飼い主さんが食べている姿を見て猫が興味を持ってしまうこともあります。猫が酒を口にした場合、家でできる応急処置はありません。動物病院にすぐに相談をしてください。

3.香辛料

瓶に入った香辛料

辛いものは消化器官の負担になるだけでなく、猫によってはアレルギーを引き起こす可能性もあります。

また、消化器官が未熟な子猫や消化器官が衰えてきた老猫が香辛料を少量でも食べてしまうと、胃腸障害や貧血、血尿、呼吸困難などの症状が出るおそれもあります。

猫が自分から香辛料を食べようとする可能性は低いですが、香辛料を使った料理を食べてしまうかもしれません。見た目で香辛料が入っているとはわからない食べ物もあるので注意しましょう。

まとめ

キッチンにいる三毛猫

身近に使っている調味料を猫が口にすることで、命を落としてしまう可能性があります。

猫によっては少量で体調不良になったり、長期間与えることで健康に影響が出る調味料もあります。

好奇心からおもちゃ代わりに遊んでいて誤食してしまう危険性もあるため、猫が触れられないような場所に保管をするなどの工夫が必要です。

キャットフードには猫に必要な栄養がすべて含まれているため、人間の食べ物は基本的に与えなくても大丈夫です。万が一、調味料を猫が口にして体調に異変があらわれた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。


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