お家の猫ちゃんの食の傾向は?
個々のこだわりの強さが見られる生き物として猫ちゃんは知られています。
食べ物の匂いや触感、食器など様々な条件で、猫ちゃんのこだわりが見られる場面があるでしょう。
飼い主さんはお家の猫ちゃんの食の傾向をご存知ですか?
食べるタイミング
猫ちゃんによって、ごはんの回数や食べる回数は好みがあって、なかなか飼い主さんの思うようには食べてくれなかったり、その時々になってしまうということがあります。
例えば、一日置き餌にしておいて、自分のおなかのすいたタイミングで少しずつ食べたい猫ちゃんもいれば、1日2回など回数を決めて食べてくれる猫ちゃんもいるでしょう。
食欲を指標として観察するために、決まった時間に1日数回ご飯を与え、都度食べきってくれる量を与えるようにすると変化がわかりやすいです。
お留守番の猫ちゃんなどは難しいかもしれませんが、オートフィーダーなどを使用しても管理がしやすいかもしれません。
お家の猫ちゃんがどんなふうにご飯を食べているか、まずは観察してみましょう。
好きなものは?
猫ちゃんが好きな食べ物は知っていますか?
好きな触感であったり、好きな銘柄などのこだわりがある場合が多いです。原材料で、お魚が好きな子、お肉が好きな子など、風味の好みも様々です。
どんなものであれば食べてくれるのか、好きなのかということを観察してみましょう。
もし食欲が無い時に、好きなものがわかっていると、好きなものであれば食べてくれるのか、好きなものすら食べられない程度の食欲不振なのかなどの程度がわかりやすいです。
こだわりポイントは?
猫ちゃんは意外な食や食以外でのこだわりがあることもあります。
例えば、触感がドライでなければ食べたくないということや、必ず温めないと食べたくないということ、食べる場所や食器などのこだわりがある場合もあります。
もしかすると、食べる場所のお気に入りかどうかということや、好きな人がいるときに食べたいという気持ちがある場合もあります。
食べてくれない時に、もしかしたら何か猫ちゃんのこだわりポイントで欠けている部分があるのかもしれません。
最初はわからなくても、一緒に暮らす時間が増えることで、こだわりポイントが少しずつ見えてくる場合があります。
食欲は何を見て判断する?
元気がなさそうという変化や、健康診断などで動物病院を受診する際に必ず聞かれるのは食欲の有無と言えるでしょう。
食欲の有無は何を見て判断すればいいのでしょうか。
ごはんの残り具合
ご飯を与える際に、どんな風に与えていますか?量が適当という飼い主さんもいるかもしれません。
肥満防止や、食欲の有無を観察するためにも決められた時間に決められた量を与えるよう心がけましょう。
キャットフードのパッケージを見てみると、裏側に1日で摂取すべき適切な量が表記されていることが一般的です。お家の猫ちゃんの体格を見て、適切な量を調べたうえで与えましょう。
ダイエット中などで適切な量がわかりづらい場合は、かかりつけの先生に肉付きなどを診てもらいながら相談すると安心です。
完食するスピード
1日を通じてゆっくりと食べる習慣の猫ちゃんもいるかもしれませんが、ある程度時間の目安を決めておいた方が食欲の有無を健康チェックの指標の一つにするために有意義な可能性が高いです。
すぐに食べきることは出来なくても、1時間程度で食べていなければ下げるという習慣をつけておいた方が、ごはんの品質の維持のためにも良い場合があります。
ある程度完食できるスピードを把握しておくことで、ゆっくりな場合は食欲に変化がある可能性が高く、早期に気づくことができる可能性が高いです。
食べている時の様子
お家の猫ちゃんがどんな様子でご飯を食べるかということも猫ちゃんが気にならない程度に観察をしておけると安心です。
いつでも一心不乱に完食するまで食べてくれるのか、いつも遊びながら食べるのかなどがわかると、あまり食べたくないのか、違和感を感じているせいで食べにくいのかなどを判断する際に、受診時に様子を話せると診断がスムーズになるかもしれません。
食べている時の様子が気になった場合は胴が撮影しておくと、受診時にかかりつけの先生と共有しやすいためおすすめです。
食欲が関連する猫ちゃんの病気は?
食欲の変化が猫ちゃんの病気の早期発見につながることは多いです。
食欲があるから安心と思えますが、実は食欲の亢進が見られる病気もあります。
甲状腺機能亢進症
中高齢の猫ちゃんに見られることが多いとされているのが甲状腺機能亢進症です。
甲状腺と呼ばれる代謝に必要なホルモンを分泌する器官が存在するのですが、この甲状腺のホルモン分泌の機能が活発になってしまうトラブルです。
気が付きやすい症状は以下のようなものが挙げられます。
- 食欲亢進
- 落ち着きが無くなる、攻撃的になるなどの行動の変化
- 飲水量の増加
- 体重減少
食欲があってたくさん食べるのに体重が減少していくことが特徴的です。
定期的な体重測定のための受診などをしておくと早期に気付ける可能性が高いです。
普段から合わせて食欲の変化の有無を観察しておくと、より診断がスムーズになる可能性が高いでしょう。
糖尿病
死につながる危険性もある疾患として有名な糖尿病はご存知の飼い主さんも多いのではないでしょうか。
特に猫ちゃんは肥満によって糖尿病になりやすくなるということが知られています。
糖尿病の症状として気付きやすいものは以下の通りです。
- 食欲亢進
- 多飲多尿
- 進行とともに体重減少
- 進行とともに元気消失
糖は代謝などのエネルギー源になるものですが、インスリンと呼ばれるホルモンによって糖は分解されて、エネルギーとしての働きが行われます。
インスリンが機能しなくなることによって正常な代謝が行われず、代わりに脂質の代謝が行われることで毒素となるケトンが蓄積し、ケトアシドーシスと呼ばれる食欲不振や元気消失につながる状態につながります。
ケトアシドーシスにまで至ってしまうと死に至る危険性が高くなるため、早期の段階で気付き、治療に移行する必要があります。
食欲の変化と体重の変化、尿量の変化に気付けると早期発見につながる可能性が高いです。
定期的な血液検査や尿検査の習慣もつけられるとより安心です。
食欲不振になる病気多々あります
逆に食欲不振が考えられる病気はたくさんあります。
- 消化器疾患(消化不良による胃腸炎、肝臓や膵臓などのトラブルによる異常)
- 歯周病などの口腔内トラブル
- 腎疾患
- 心臓のトラブル
- 猫風邪などの感染症の悪化
- 糖尿病の進行
どんな動物でも消化器疾患で食欲不振が見られることは考えやすいと思います。
猫ちゃんの場合、高齢になると腎疾患を起こしやすいことや、口内炎も起こしやすいこと、猫風邪により鼻詰まりなどが起こって食欲不振につながる場合があります。
食欲不振というと全く食べなくなるイメージが強いですが、食べにくさからいつもより食べるペースがゆっくりになる、好きなものしか食べたくなくなるなども食欲不振のサインの一つです。
普段との食欲の変化がどんな形で現れるかは症状の程度などによっても異なります。小さな変化でも気づいたら受診するよう心がけましょう。
まとめ
野生の本能の残る猫ちゃんは、自身の限界まで不調を隠して過ごすことも多いです。
小さな変化に気づくことが、病気の早期発見につながり、早期治療をおこなうことで負担を少しでも早く軽減してあげることが可能になります。
普段から健康な時のお家の猫ちゃんの食の状態を確認し、飼い主さんの中で基準としておくと変化があった時に気づきやすいでしょう。
お家の猫ちゃんが少しでも健康に長生きできるよう、普段から気をつけられたら良いのではと思います。
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