猫が「飼い主に依存する」3つの理由
1.一緒に過ごす時間が長い
飼い主がテレワークなどで家にいる時間が長い場合や、一人っ子で常に構われている猫が飼い主に依存しやすい傾向があると言われています。
親子で暮らしていて人間の数が多い場合でも、子供が大きくなって学校に行くようになった、母親がパートを始めた、というようなライフスタイルの変化についていけなくなり「分離不安症」になってしまうこともあります。
家にいる時間が長いと、猫にとって飼い主が側にいるのが当たり前になるようです。もちろん、それがストレスになってしまうこともあるので、依存になるかストレスになるかは性格によって異なります。
2.生活環境の変化
引っ越しをする、家族が増える、別の猫や動物を飼い始めるといった環境の変化から飼い主に依存してしまうこともあるようです。
猫と関わる時間が減ったり、お留守番の時間が延びたりすることで不安になってしまい、ひどい場合は体調を崩してしまうこともあります。
このとき、猫と過ごせない時間を埋めようと過剰に構うようにするのは逆効果なので注意しましょう。
飼い主がいるときといないときで、猫が違いを感じないようにすることが理想です。猫の飼い主依存は構いすぎによって引き起こされるので、あえて距離を取ることが必要になります。
構いもせず、かといって無視をするわけでもなく、適切な距離を保てるようにしてください。
3.留守番時のトラウマ
飼い主がいないときに怖いことが起こると、ひとりになるのを嫌がり飼い主に依存的になってしまうことがあります。
例えば、留守番中に雷や車の大きな音にびっくりする、部屋の中のものが突然倒れたり壊れたりする、などトラウマになるような出来事です。
飼い主がいるときはすぐに対処してくれますが、留守番中は飼い主が戻るまで恐怖やストレスを感じ続けなければいけません。
嫌な思いをしたくないから、飼い主の側にいたいという気持ちが強くなるのです。
飼い主に「依存しやすい」猫の特徴
猫が飼い主に対してどこまでが「依存」で、どこまでが「甘え」なのか、その境目は猫が「ひとりで留守番ができるかどうか」です。
飼い主に依存しやすい猫の特徴として、甘えん坊な性格であることが挙げられます。特に若い猫に多く、親離れしきれていない猫に起こりやすいようです。
依存状態が悪化し「分離不安症」になってしまうと飼い主と離れることに苦痛を感じるようになり、治療が必要になってしまうことも。
離れるのが寂しい、というレベルではなく、離れることで体調を崩したり問題行動を引き起こすようになるので心身ともに大きな負担がかかります。
依存傾向の強い猫は飼い主に対して「後追い」をしたり、トイレやお風呂に行くだけでも大声で鳴くようになるので、猫から離れることができなくなります。
ひとりでお留守番ができない、外出から帰ると物が壊れていたり粗相をしたりしている、といった状態になっている場合は獣医師に相談するようにしましょう。
まとめ
クールなイメージの猫ですが、一緒に暮らす飼い主に対してとても深い愛情を抱いてくれることも多いものです。
子猫の頃から暮らしていると、飼い主を母猫と同じように慕ってくれます。飼い主にとって猫に甘えられるというのはとても嬉しいことですよね。
しかし、構いすぎることで猫が飼い主に依存してしまうと、結果として猫に負担をかけることになります。
猫が一人で過ごすことに苦痛を感じないように、一緒にいる時間と離れている時間に差が出ないように距離感を保つようにしましょう。
構いすぎは猫にとっても飼い主にとってもストレスになります。飼い主の方から構いに行くのではなく、猫の方から甘えてきたときにだけ構うようにしてあげましょう。
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