猫が「あご乗せ」するときのキモチ
猫が「あご乗せ」をする姿は、猫好きの方にとっては愛おしく感じられる瞬間ですよね。
その姿は日常でよく見かける行動のひとつですので、その状態のときに猫がどんなキモチでいるのか、不思議に思うこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、猫が「あご乗せ」するときのキモチを解説します。愛猫との絆をさらに深めるヒントを見つけていきましょう。
1.安心している
猫は警戒心の強い動物で、常に周囲に気を配っています。
あごを乗せるという行為は、リラックスした状態でしか行われないことが多いため、猫が特定の場所や人のそばであごを乗せているとき、「この場所は安全だ」と感じていることでしょう。
逆に、警戒心が強い猫は、あごを乗せるような無防備な行動をあまりしないこともあります。
2.縄張りを主張している
猫の顔まわりには、フェロモンを分泌する腺があり、物や人に顔を擦りつけたり、あごを乗せたりすることで自分のニオイをつけて「自分の居場所」であることを示していることがあります。
このときの猫の行動には、他の同居猫や動物に対して「ここは私のテリトリーだ」とアピールする目的も含まれているでしょう。
3.親愛のキモチを伝えたい
猫は独立心が強く、一人で過ごす時間を好む一方で、飼い主との絆を大切にする動物です。あごを乗せることで、飼い主さんとの距離感を確認し、適度な親密さを保とうとしている可能性もあります。
たとえば、飼い主さんと近い距離で「あご乗せ」する様子が見られたら、ほどよいスキンシップで距離感を維持したいというキモチの表れかもしれません。
猫がお気に入りの「あご乗せ」スポット
猫があごを乗せる場所は、そのときの猫の気持ちや状況によりますが、以下のような場所でよく見られます。
クッションや枕
柔らかいクッションやフチのあるベッドなどにあごを乗せるのは、快適さを求めている時です。
とくに寝転がっているときにあご乗せをすることが多く、人間がリラックスして枕を使うのと同じ感覚で行っていると考えられます。
柔らかすぎるものよりかは、猫の頭をしっかりと支えてくれるような程よい弾力と高さがあるものを好むことが多いです。
飼い主の腕や足
猫があごを乗せる場所は、人の腕や膝に乗せることも多いでしょう。
この場合、猫は「安心できる場所」や「愛着のある相手」として飼い主を認識していることが多いです。日常的にこの行動が見られる場合は、猫が飼い主に対して深い信頼を寄せている証拠です。
家具の一部や部屋の段差
テーブルの平たい足部分や低めの段差などは、猫があごを乗せやすい場所です。
自分のテリトリーを主張するための行為でもありますし、単に居心地がよくリラックスできる場所なのかもしれません。
新しい家具や模様替えをした後にも「あご乗せ」行動をすることがあるため、猫がいち早く自分のニオイを付けて環境に慣れようとしていることがあります。
まとめ
今回は、猫が「あご乗せ」するときのキモチについて解説しました。
猫のあご乗せ行動は、見た目の可愛らしさ以上にリラックスや安心感、テリトリーの主張など猫のさまざまな感情が表れています。そのため、あごを乗せている場所やタイミングを見極めることで、行動に隠された猫の感情や意図を理解することができます。
もしも猫があごを乗せているところを見かけたら、猫をびっくりさせずに安心できる環境作りを心がけましょう。猫の気持ちに寄り添うことで、より良い飼い主と猫との関係が築けるはずです。
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