1.猫のことで頭がいっぱいになる
飼い主として猫を大切にするのは当然のことですが、片時も頭から離れないのは依存症といえます。
愛猫が病気になったわけでもないのに毎日心配でたまらない、天災や事故に巻き込まれることを極端に危惧してしまうなど、猫の存在がネガティブな気持ちを引き起こしてしまうのは、良い状態といえないでしょう。
病気や事故への不安から、健康な猫に過剰な制限を課してしまうのも良くありません。例えば留守番中サークルに長時間入れっぱなしにしたり、反対にどこへ行くにも連れて行ったり…。
また、いつでも猫に触れていないと落ち着かないのも依存度が強いといえるでしょう。猫の毛並みはフワフワで癒されるものですが、1日中スキンシップをしていないと寂しくなる…という状態は正常ではありません。
2.人間関係を築くことが億劫になる
猫好きな人にとって、猫との関わりは幸せ以外の何物でもありません。
しかしだからといって、社会的活動に支障が出るのは困りものです。人間関係の構築を諦め、世捨て人のような状態になってしまうのは、猫を愛しているのではなく依存しているからかもしれません。
基本的には、猫の生活を守ることは飼い主の務めです。しかしそれと同じくらい、飼い主自身の生活や、周りの人々の生活も大切なはず。友人や恋人の誘いを断ったり、家族に猫中心の生活を強いたり、猫以外のものを大切にできないのは問題です。
猫依存症の人は、猫を「人間」として扱う傾向があるとされています。猫がいるから友達や恋人はいらないという人もいるかもしれません。しかし猫は人間と異なる性質を持つ動物であり、人間関係をそのまま代替できる対象ではないのです。
3.猫にお金を使いすぎる
猫を飼っていると、キャットフードや猫砂、医療費など、さまざまなお金が発生するもの。温度管理のため、電気代やガス代が平均より高いという人も多いことでしょう。しかし猫への投資があまりにも過剰なのは、依存している可能性大です。
例えば猫用おもちゃ。同じようなものを持っているのに、ペットショップで目が止まったものをついつい買ってしまうということはないでしょうか。近年ではペットのファッションやエステにお金をかけているという人もいるようです。
もちろん、可愛い猫のために何かをプレゼントしてあげることは悪いことではありません。しかしお金は有限であり、愛しているからといって必要以上の貢ぎ物をしてしまうのは健全とはいえません。財布の紐がゆるんでしまっていること自体が、依存心の表れといっていいでしょう。
愛猫への「依存度」が強すぎて引き起こすトラブル
愛猫への依存度があまりにも強すぎると、さまざまなトラブルが起きてしまうと言われています。
そのトラブルは飼い主自身のみならず、大切な愛猫にまでも…。
自分のせいで愛猫を辛い目に遭わせてしまう前に確認しておきましょう。
愛猫が問題行動を起こすようになる
飼い主があまりにも猫に執着すると、猫自身のストレスになってしまう可能性があります。猫にとって適切な距離感で接することが大切です。
ストレス発散としてトイレ以外で排泄したり、部屋中で爪とぎをしたり、問題行動を起こしてしまうことも。
また、その鬱憤を同居猫や同居犬への攻撃で晴らそうとすることもあります。
愛猫の体調の変化を見逃す
愛猫への依存度が強くなって現実が見えにくくなると、愛猫の病気を見落とすことがあります。
異常な行動を「寂しくて甘えん坊になっている」と誤認してしまったり、病気だと信じたくなくて通院の足が遠のくことがあるためです。
猫の異常にいち早く気が付くためには、冷静に俯瞰的に観察することも大切です。
飼い主の社会的孤立
猫を愛するあまり飼い主の人間関係が希薄になると、結果的に孤立してしまう可能性があります。
猫がいる間は気にならなくても、亡くなったあとに疎かにしてきた人間関係が仇となることもあるのです。
また、重度のペットロスにより、社会的活動ができなくなるケースもあります。
まとめ
今回は、愛猫への「依存度」を知るためのチェックポイントについて解説しました。
恋愛依存の人に自覚がないのと同じで、猫依存も自分ではなかなか気づくことができません。飼い主自身が幸せに感じていれば尚更です。愛しているという気持ちが、依存心を無意識に正当化してしまうのも厄介です。
しかし、猫に依存することによって起こるトラブルを軽視することはできません。
今回解説したように、愛猫と適切な関係を築けば、飼い主のみならず猫自身のQOL向上にもつながることでしょう。
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