1.静かに過ごす
猫はシニア世代になると、若い頃より動かなくなります。
子猫のときは目に映るすべてが新しく、カーテンが少し動いただけでもジャレものですが、シニア猫は体力や視覚聴力が低下することから、あまり遊びに反応しなくなります。
猫は「薄明薄暮性」といって、明け方や夕暮れに活発になる動物なので、「夜の運動会」をすることが多いものです。これもシニア猫になると落ち着くことが多く、追いかけっこやキャットタワーの昇降、走り回ることも少なくなります。
行動もゆったりしているため、騒がしいのが苦手な飼い主さんはのんびり過ごしているシニア猫は可愛らしくてたまらないようです。
2.怒りにくくなる
シニア猫になると、性格が穏やかになる猫が多いようです。
若い頃はすぐに「シャーッ」とふいたり「ウー」と唸ったりしていた猫も、年をとると怒りにくくなるといいます。中には、それまであまり懐かなかった猫が甘えん坊になることもあります。
明確な原因や科学的な裏付けはありませんが、体力の低下が主な理由と考えられます。怒る元気が起きない結果、怒らなくても暮らしやすいことに気づいたといったところでしょうか。人間も若い頃はヤンチャでも、お年寄りになって性格が丸くなったという話をよく聞きますが、それと似たような感じです。
もちろん、中には加齢とともに怒りっぽくなる猫もいます。体力の低下や体調不良で体が思うように動かずイライラするのかもしれませんね。
3.失敗がほほえましい
シニア猫になると、体力はもちろん筋力や視覚、聴力などすべての感覚が衰えていきます。その結果、今まで当たり前のようにできていた動作ができなくなり、失敗をすることがあるのです。
例えば、椅子の上に乗ろうとしてジャンプしたもののとどかずに諦めてしまったり、クッションの上で寝返りをうったら床に転がってしまったり。もちろん中には心配につながる失敗もありますが、ちょっとした「ドジ」はほほえましいものです。
4.飼い主さんと意思疎通ができるようになる
一緒に生活している猫は、年を重ねるごとにコミュニケーションがとれるようになります。
たとえば、飼い主さんの目線では、愛猫の様子を見ただけで「ご飯が欲しいのね」「遊んで欲しいのね」とわかるようになりますが、逆に猫も飼い主さんの様子がなんとなくわかるようになるのです。
「この状態の飼い主さんは甘えても大丈夫」「この雰囲気の飼い主さんはかまってくれない」などです。シニア猫は極力無駄な大量消耗を避けると考えられるため、効率良く行動できるようになるのかもしれませんね。その結果、飼い主さんと愛猫の意志疎通ができ、息がピッタリ合うように見えるのではないでしょうか。
まとめ
猫はあっという間に大きくなるので子猫の時期はわずかです。子猫は尊くてカワイイ存在ですが、成猫、老猫と各ステージでそれぞれに魅力があるものです。
今回紹介したシニア猫の魅力は、長い時間を共有した飼い主さんにとってよりチャーミングに映ること間違いありません。
若い頃の愛猫を思い出しながら「おじいちゃんになったね」「すっかりおばあちゃんだね」など声をかけてあげて、シニア猫を大切にしてあげてくださいね。
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