猫が『食べると危険な虫』5選
1.ゴキブリ
猫が食べると危険な虫のひとつは「ゴキブリ」。人間も大嫌いなあの虫です…。
ゴキブリが危険な理由は、いくつかあります。
まずひとつは、病原菌を保持していること。ゴキブリは細菌やウイルスを体表に持っていることが多く、これらの病原菌が猫の体内に入り込むことで、消化器系の感染症やその他の健康問題を引き起こす可能性があります。
ほかにはゴキブリ自身も含めゴキブリについているハウスダストやカビといったものを介してアレルギーを発症したり、殺虫剤を摂取したゴキブリを食べると、猫に中毒症状があらわれる危険も否定できません。
とにかくゴキブリは全身に雑菌をまとっているような不潔な虫なので、猫の口に入らないような工夫が必要です。
2.クモ
クモも種類によっては、危険な虫のひとつです。
ただし大部分のクモは無害なので、それほど心配する必要はありません。家によく侵入する黒くて小さいクモなどは、基本無害なので安心してもいいでしょう。
ただし注意なのは「セアカゴケグモ」という種類のクモ。オーストラリア原産のクモですが、日本でも45都道府県で目撃されていることがわかっています。
セアカゴケグモは、その名の通り背中にある赤い模様が特徴的。猛毒を持っており、噛まれると人間にもさまざまな症状があらわれます。
猫が噛まれるとどのような症状が出るのかは、まだ解明されていないようですが、ネコ・ウマ・ネズミ類は毒に対する感受性が高いといわれているので注意した方がいいかもしれません。
もし見かけたら速やかに駆除してください。
3.ムカデ
ムカデも危険な虫といえます。足をたくさん持ち、長い動体をニョロニョロ動かして移動する様子は、多くの人が「気持ち悪い」と思うことでしょう。
ムカデが危険な虫である理由は、ズバリ「毒」をもつから。
ムカデの毒はスズメバチの毒と同じようなもので、その毒を使って獲物を麻痺させることもできるようです。
そしてもし猫がムカデを食べて毒が体内に入ると、嘔吐・下痢・痛み・腫れ・アナフィラキシーショックといった症状があらわれたり、最悪命を落としてしまうこともあります。
独特な動きで猫の好奇心を引き立てるような虫ですが、発見したら猫がおもちゃにする前に駆除しておくようにしましょう。
人間も刺されると危険なので、慎重に対処してくださいね。
4.ハエ
どこでもよく見かけるハエですが、実は食べるのは危険な虫です。
ハエそのものに毒性などがあるわけではありません。しかしハエは、腐った食べ物や生き物の死骸、糞便に付着し、さまざまな病原菌を運ぶ非常に不衛生な虫なので、猫に健康被害を引き起こす可能性が高いです。
そしてそんな不潔なハエを食べることで、これらの病原菌が猫の体内に入り、消化器系の感染やその他の病気を引き起こす可能性があります。
人や家畜に媒介する病気は60種以上あるようです。
とにかくハエはゴキブリ同様、体に雑菌をまとった不衛生な虫なので、猫の口に入らないよう注意しましょう。
5.ハチ
ハチは猫が食べたら危険な虫です。その理由はふたつ。ひとつは鋭い針が猫の口の中や食道を傷つけるリスクがあること。もうひとつは毒があることです。
ハチの針の部分は硬く、生きた状態でハチを口に入れると猫の口腔内や消化器系を刺される可能性があります。
さらに毒をもった種類のハチだと、ムカデと同じようにさまざまな症状があらわれ、命が危険になるリスクも否定できません。
なかなか家の中に侵入してくることはありませんが、もし猫とハチが鉢合わせするような場面があっても、猫がハチを食べないように注意して下さい。
害虫を防ぐための対策は?
害虫を防ぐためには、次のようなことが効果的です。
清掃と整理整頓
害虫は汚れた環境や食品の残りから引き寄せられることが多いため、定期的な清掃と整理整頓が重要です。キッチンや食べ物の保管場所は常に清潔に保ちましょう。
食べ物の適切な保存
食品を密閉容器に保存し、こぼれた食べ物や飲み物はすぐに掃除することが必要です。特に、虫が好む甘いものや脂っこい食べ物は注意が必要です。
害虫駆除剤の使用
市販の害虫駆除剤を使用することで、害虫の発生を防ぐことができます。使用する際は、指示に従い、適切な方法で使用することが大切です。猫に害の少ないものを使用しましょう。
物理的なバリアの設置
窓やドアに網を取り付けて、害虫の侵入を防ぐ物理的なバリアを設置することが効果的です。また壁や床の隙間を埋めることで、害虫が侵入する隙間を減らしましょう。
専門家による対策
大規模な害虫発生が疑われる場合は、専門の害虫駆除業者に相談することが最も確実です。
まとめ
猫が虫を食べてしまうことは、自然な行動とはいえ、ときには健康に重大なリスクをもたらすことがあります。
今回紹介したような危険な虫は、猫に消化器系の問題や中毒症状などを引き起こす可能性があります。
これを防ぐためにも家の中を清潔に保って猫の行動をよく監視し、虫がいる場合はペットに無害な害虫駆除剤を使って適切に対処しましょう。
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