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見逃し厳禁!猫の『危険なおしっこトラブル』5選 考えられる病気も解説


1.おしっこが出ない

マットの上で寝ころんでいる猫

猫のおしっこがまったく出ないときは、緊急度が高い状態と言えます。

おしっこが出ない原因は「おしっこが作られているのに出ない」場合と「おしっこが作られないため出ない」場合の2つがあります。

おしっこが作られているにもかかわらず出ないときに考えられるのは、尿路結石症や膀胱炎のほか、結石がつまった(尿路閉塞)、尿路にできた腫瘍が邪魔をしておしっこが出せないといったことが考えられます。

一方、おしっこが作れていない場合は、慢性腎臓病や腎炎、腎臓腫瘍、中毒などが原因で腎機能が低下している可能性が高いです。

猫は、48〜72時間以上おしっこが出ない状態がつづくと尿毒症を引き起こすと言われています。尿毒症になると短時間で死に至ります。

24時間以上おしっこが出ないのは異常ですから、気付いた時点で早急に動物病院を受診しましょう。

2.おしっこに行く回数が増える

トイレに入っていく猫

1回のおしっこの量が少なく、1日に何度もトイレに行く状態を「頻尿」と言います。健康な成猫の1日のおしっこの回数は2〜4回程度、子猫は4〜5回程度とされていますが、頻尿になると極端に回数が増え、猫によっては数十回もトイレに行く場合があります。1回、1回の排尿量が少ない、または、全く出ておらず排尿姿勢だけという場合もあります。

猫の頻尿の原因の多くは「膀胱炎」です。膀胱に炎症があると、少しおしっこが溜まっただけで膀胱が刺激されておしっこをしたくなるのです。そのため何度も頻繁(ひんぱん)にトイレに行くようになります。

そのほか尿路結石、尿道炎、腫瘍などが考えられるでしょう。

おしっこの回数が増えるほかにも、水をたくさん飲む(多飲)、1回のおしっこの量が多い(多尿)場合は、腎臓病や糖尿病が疑われます。

3.血尿が出た

排泄中の猫

猫のおしっこが、オレンジ色やピンク色、真っ赤なときは血尿の可能性があります。血尿の原因はさまざまですが、おもに腎臓、尿管、膀胱、尿道などの泌尿器からの出血を疑います。

考えられる病気としては、膀胱炎、結石、腎臓病、腫瘍があります。その他、オス猫の場合はペニスの傷、未避妊のメス猫は、子宮蓄膿症などの子宮の病気のほか、膣炎などが考えられるでしょう。

泌尿器系の病気は、慢性性疾患や命にかかわるものも多いです。元気があったとしても、血尿が出た場合は念のため動物病院を受診してください。

4.おしっこを失敗する

ソファーでおしっこをした猫

猫がトイレ以外でおしっこをする原因として考えられるのは、トイレが気に入らない、ストレス、老化による体の衰えなどが考えられます。また突然粗相をするようになった場合は病気の可能性もあります。

粗相の原因となる病気としては、膀胱炎、尿路結石症、腎臓病、糖尿病があげられるでしょう。

粗相の場合は「トイレを失敗しただけ」と軽く見られてしまうことも多いのですが、重大な病気が隠れている可能性が否定できません。

これまで失敗することがなかったのに急に失敗するようになった場合は、おしっこの回数、量、色、ニオイにも注意しましょう。いつもと違う様子が見られる、粗相がつづくといったときは、一度動物病院を受診して検査することをおすすめします。

まとめ

トイレから顔を出す猫

猫はおしっこトラブルを起こしやすい動物です。おしっこトラブルには、腎臓病や糖尿病などの重大な病気の可能性もありますし、短時間で命を落としてしまう尿毒症などもあります。そのため少しでもいつもと違うなと感じたら早めに対処することが重要です。

泌尿器疾患の早期発見のためにも、日頃からおしっこの回数、量、色、ニオイなどを記録しておくことをおすすめします。


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